経産省の概算要求2.3兆円、ヘルスケア領域の研究開発を強化、フェム事業も増額 

経済産業省は先月末、2025年度予算の概算要求を示した。前年度当初予算から4,524億円増で、総額は2兆3,596 億円。内訳は一般会計4415億円、エネルギー対策特別会計7,818億円、GX推進対策費9818億円、特許特別会計1,546億円。

ヘルスケアビジネス関連では、予防・健康づくりなどヘルスケアサービスの社会実装に向けた研究開発やエビデンス構築、次世代型医療機器開発、ムーンショット型研究開発、個別化医療の推進や再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術の開発などに、前年度から28億円増で137億円を計上した。

フェムテックの実証事業費を補助する「フェムテック等サポートサービス実証事業」は、スタートアップ支援策として、前年度から3,000万円増の1.5億円で要求。補助対象事業の採択件数を増やすためとしている。同事業が対象とするのは主に働く女性をターゲットにしたフェムテックで、それ以外の医療・介護・健康領域で訴求するヘルステックは、前年度から2.2億円増で要求額は6億円。

ヘルスケア産業の国際展開推進については、3億円を計上。伸長する海外のヘルスケア市場を取り込むことで国内のヘルスケア産業活性化を図ろうと、国はヘルスケア製品・サービスのインバウンド・アウトバンド促進を掲げており(※)、日本企業によるアジア・アフリカ等の新興国・途上国への海外進出と、日本への医療インバウンドを促進する。(※)健康未来活躍社会厚生労働省国際保健ビジョン

女性の健康関連は、厚生労働省からも新規で要求している。詳細は「厚労省の概算要求34.2兆円で過去最大、女性の健康関連で新規要求 高齢期の女性にも言及」に掲載。

 

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