痩身傾向は女子、肥満傾向は男子 思春期の体格に性差 学校保健統計
文部科学省は今月13日、全国の幼稚園から高校に在籍する5~17歳の発育や健康の状態を調べた学校保健統計調査の2025年度結果を公表した。中学生の女子で痩身傾向児の割合が男子を上回る一方、肥満傾向児は男子が全年齢にわたって女子を上回っており、思春期における体格の課題に男女で対照的な傾向が浮かび上がった。
痩身傾向児は、性別・年齢・身長に応じた標準体重より2割以上痩せている子どもを指す。その割合は、女子の12歳で4.46%に達し、同年齢の男子の3.44%を1ポイント以上、上回った。13歳でも男子2.76%に対し女子3.76%と、1ポイントの差。女子は10歳ごろから痩身の割合が上昇傾向に入り、中学校の年代で男子との差が広がる傾向がみられた。
一方、肥満傾向児(肥満度20%以上)の割合は男子が総じて高い。男子は9歳以降おおむね1割を超え、11歳の13.24%がピーク。女子も11歳の10.16%が最も高いが、男子との差は約3ポイントある。男子は15歳で12.47%、17歳でも10.98%と、高校の段階でも高い水準が続いており、幅広い年代での対策の必要性をうかがわせる。
発育状態をみると、身長の平均値は男女とも1998年度前後から横ばい傾向が続いている。17歳では女子157.9センチ、男子170.6センチだった。体重の平均値も、男女ともに同時期から横ばい傾向が続いている。男子11歳の平均体重39.6キロは24年度と並ぶ過去最高値を記録した。
健康状態の調査では、むし歯のある児童生徒の割合がすべての学校種で過去最低を更新した。幼稚園19.44%、小学校30.83%、中学校25.23%、高校32.77%で、1970年代から80年代初めにはいずれも9割を超えていたが、以降は改善傾向が続いている。むし歯の改善が続く半面、視力の悪化傾向には歯止めがかかっていない。裸眼視力1.0未満の割合は小学校36.07%、中学校59.35%、高校71.51%で、高校では過去最大の数値となった。学校段階が上がるにつれ高くなる構図に変化はない。
調査は学校保健安全法に基づく健康診断の結果をもとに1948年度から毎年実施している。今回は全国7755校を対象に、発育状態は全幼児・児童生徒の5.2%にあたる約64万8千人、健康状態は同25.4%の約314万4千人について調べた。同省は結果を都道府県などに周知し、学校保健施策の基礎資料として活用する方針。
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