【Weekly News】栄養機能食品の表示25年ぶり見直し/化粧品市場2.6兆円/WHOが妊娠高血圧対策/40代女性の体力低下など

女性ヘルスケア市場を日々ウォッチしている編集部が、今押さえておきたいニュースを厳選して紹介する週間ハイライト「Weekly News」。今週からの仕事に役立つ政策動向や業界の動きなどを、まとめてチェック!Weekly Newsは、週1回配信のニュースレターから受け取れます。

Weekly News 7選

栄養機能食品の表示、25年ぶり見直し ビタミンC・Kなど新たな機能を明記

消費者庁は10月1日、栄養機能食品の表示基準を改正・施行した。2001年の制度創設以来、栄養成分の機能を示す文言を初めて見直したもので、最新の科学的根拠を反映。対象となる20成分のうち、鉄を除く19成分の表示文言を変更した。女性の健康に関わる成分では、ビタミンCは、従来の皮膚や粘膜の健康維持、抗酸化作用に関する表示に「鉄の吸収を助ける」を追加。ビタミンKは、従来の血液凝固に関する表示に「骨を作るのを助ける」を加えた。葉酸は、従来の「胎児の正常な発育に寄与する」を「胎児の正常な発育を助ける」に変更した。また、9成分の含有量の下限値と3成分の上限値も変更。食品メーカーの商品設計やパッケージ変更に配慮し、2030年3月末まで経過措置を設けた。

 

国内化粧品市場、2.6兆円に拡大 今後の注目領域は「ロンジェビティ」など6つ

矢野経済研究所は10月16日、国内化粧品市場に関する調査結果を発表した。2025年度の市場規模は、前年度比2.4%増の2兆6430億円(メーカー出荷金額ベース)。製品の高付加価値化や価格改定、インバウンド需要の回復が市場拡大を後押しした。カテゴリー別では、スキンケアが46.2%(1兆2220億円)で最大となった。次いでメイクアップ市場は同19.7%(5210億円)、ヘアケア市場が同19.5%(5150億円)、男性用化粧品市場は同5.1%(1360億円)、フレグランス市場が同1.6%(430億円)となった。30年度の市場規模は2兆7450億円と予測。今後の注目キーワードとして、ロンジェビティ(長寿)、スキニフィケーション、ダーマコスメ、エフォートレス、気候適応型化粧品、ニューロコスメティクスの6つを挙げた。

 

WHO、妊娠高血圧症候群の対策指針発表 出産後も続く健康リスクに警鐘

世界保健機関(WHO)は10月8日、妊娠高血圧症候群による妊産婦・新生児の死亡や重篤な健康被害を減らすため、2035年までの国際ロードマップを発表した。WHOによると、妊娠高血圧症候群は世界の妊娠の10~15%に影響し、妊産婦死亡の約16%、年間約4万2000人の死亡に関与しているという。死産・新生児死亡も年間50万人を超える。ロードマップでは、研究・技術革新、規範・基準の整備、医薬品・診断技術などへのアクセス改善、対策の実装、政策提言・説明責任の5分野を重点領域に設定。特に、妊娠高血圧症候群の一つである子癇前症や、けいれん発作を伴う子癇について、予防・治療のために開発・承認された医薬品が不足していることや、新たな予防・治療手段への研究投資が不足していることを課題に挙げた。また、妊娠高血圧症候群を経験した女性は、出産後も高血圧や心血管疾患、脳卒中、腎疾患の発症リスクが高まると指摘している。

 

40代女性の体力、過去10年で低下傾向 スポーツ庁調査

スポーツ庁は10月11日、2025年度の「体力・運動能力調査」の結果を公表した。6~79歳を対象に体力テストを実施し、年代別の推移などを分析。最近10年間では、40代女性の体力がほとんどの測定項目と合計点で低下傾向を示した。成人女性全体でも、握力や長座体前屈、立ち幅とびは1998年頃と比べてほとんどの年代で低下した。一方で上体起こしや反復横とびは、多くの年代で向上した。高齢女性では、最近10年間の体力合計点は各年代で横ばいとなっている。下図は45~49歳の体力合計点の推移を示したもの。

体力テストの経年変化、年代別推移(2025年,令和7年)

【出典】スポーツ庁「令和7年度 体力・運動能力調査」 グラフは45〜49歳女性の体力合計点の年次推移

 

こども家庭庁、プレコンと連携した食育推進を自治体に通知

こども家庭庁が、プレコンセプションケアと連携した食育の推進を自治体に求めた。9月24日付の通知で示したもので、6月に決定した「第5次食育推進基本計画」を踏まえ、妊産婦や乳幼児への栄養・食生活支援に加え、妊娠前からの健康づくりを重視。プレコンセプションケアの普及啓発を担う「プレコンサポーター」を活用し、思春期から若年成人期を対象に、適正体重の維持やバランスの取れた食事、朝食摂取などの基本的な食習慣や、将来の妊娠・出産に関わる栄養知識の普及を促す。また、保護者世代を含めた「大人の食育」と一体的に取り組むことで、家庭全体の食環境改善を図ることも求めている。

 

高齢者の社会参加をポイントで促進、京都・静岡・福生など自治体で広がる取り組み

高齢者のフレイル予防に向け、運動や食生活の改善だけでなく、地域活動や人との交流にもインセンティブを付与する自治体の取り組みが広がりを見せている。京都市は、地域活動やボランティア、家族・友人との外出などをポイントの対象とし、一定数を貯めるとプレゼント抽選に応募できる制度を実施。静岡市は9月、65歳以上を対象とする「しずさんポ」を開始し、介護予防イベントへの参加でもポイントを付与する。東京都福生市も10月、65歳以上を対象とする「ふっポ」を開始。地域の集いの場やイベントへの参加で10ポイント、介護予防リーダーや認知症サポーターの活動で20ポイントを付与し、PayPayポイントに交換できる仕組み。社会参加を健康づくりの一環として位置づけ、インセンティブによって行動を後押しする。

 

イタリアの乳がん啓発イベントに4.4万人超、スポーツと文化体験を通じて参加促進

イタリア・フィレンツェで9月27日、乳がんの予防・早期発見などへの支援を目的としたチャリティーイベント「CORRI LA VITA(コッリ・ラ・ヴィータ)」が開催され、4万4000人超が参加した。2003年から続く取り組みで、今年が24回目。参加者はフェラガモが手がけたピンク色の公式Tシャツを着用し、市内をランニングやウォーキングで巡った。Tシャツは美術館などの文化施設への無料入場パスにもなり、スポーツと文化体験を通じて乳がんへの関心を促す仕組み。会場ではマンモグラフィー検診や栄養相談、フィットネス体験なども実施した。参加登録や寄付などを通じて100万ユーロ超を集めた。寄付金は乳がんの予防・早期発見、治療、リハビリテーションなどの支援に充てられる。

 

 

女性ヘルスケア白書2026 市場動向予測レポート

2026年度の女性ヘルスケア市場を予測する「女性ヘルスケア白書2026年度版  市場動向予測 ~健康トレンド・業界動向・女性ニーズ~」を発行しました。これまでにBtoC企業、BtoB企業、自治体、医療機関、マスメディア、教育機関など、さまざまな業種の方に広くご活用いただいている、恒例の人気レポートです。新規事業の企画・開発、マーケティング設計、販売戦略における意思決定にご活用ください女性ヘルスケア白書2026 市場動向予測レポート(PC)

 

【直近1ヶ月のWeekly News】
■乳がん啓発都内100銭湯で新企画/健診後の健康行動に男女差/腸活市場8840億円へ(10/13)
■EU「性別特有の疾患」への対応強化、女性の健康戦略/WHO、熱中症対策で新指針(10/5)
■100歳以上が初の10万人、女性9割/WHO、避妊の選択肢拡大へ新ガイドラインほか(9/28)
■中小企業の健康経営、支援者向けハンドブック策定/夫婦の予定子ども数2人割れ(9/14)
■7省庁の概算要求から見る、2027年度のヘルスケア重点施策(9/7)

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