先進的介護の普及は日本ではなく中国が先? 中国の高齢化と介護ロボット事情

介護現場でのロボット活用について、中国の市場で実績を積んだ後に日本に逆輸入する日本企業の事例が増えるのでは、と予測するのは大和総研グループの総合シンクタンクDIR経済調査部研究員の石橋未来さん。

その背景には、中国の高齢化、30年間続いた一人っ子政策、公的介護保険制度などの事情がある。2016年の中国の65歳以上の高齢者人口は1億5,000万人超と、日本の総人口を上回る規模で、2025年には2億人を超えると見られている。加速する高齢者人口増加の対応策として今注目されているのが、介護サービスの効率化を図る介護ロボットやAIの活用だという。

2016年の中国の高齢化率は10.8%(※1)、一方、日本は27.3%(※2)。日本の方が高齢化率は深刻だが、高齢者人口で比較すると、日本は3,459万人に対し、中国は1億5,000万人と、その差は段違いだ。世界に先駆け先進的な介護が一気に普及するのは、日本ではなく中国かもしれない。⇒【詳細】中国の高齢化と介護ロボット(DIR)

(※1)中国統計年間2017(※2)平成29年版高齢社会白書

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