中食市場規模10兆円突入の背景と、2020中食トレンド予測(2/3)

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内食・中食・外食の市場規模を比較

内食と外食の定義

  • 「内食(ないしょく・うちしょく)」は、家庭内で食材を料理して食べること、またはその食事のこと
  • 「外食」は、レストランや食堂などへ出かけて食べること、またはその食事のこと

外食産業との違い

中食と外食は具体的にはどのような違いがあるのか?外食産業の詳細分類と外食産業市場規模推計値は以下のサイトが参考になる。

内食・中食・外食の市場規模を比較

内食、中食、外食の中で成長が著しいのは中食で、10年前と比較すると122.3%増。次に成長しているのは内食で、外食は横ばい。

中食業界の動向と今後の予測

中食ニーズが拡大している理由

外食産業の市場規模が横這いであるのに対し、堅調な拡大を見せる中食市場。中食ニーズが拡大している理由は以下7つが関係している。

1.女性の社会進出

  • 時短需要の高まり(女性は日々のタスクが多いので、家事の負担を軽減したいなど時短需要が高い)
  • 忙しい毎日でも、美味しいものを手軽に自宅で食べたいニーズ

2.共働き世帯の増加

  • 時短需要(共働き世帯は夫婦ともに時間がない)

3.単身世帯の増加

  • 個食ニーズ(一般食材だと、使い切る前に腐らせてしまう)
  • ちょこっとずつ、色々なものを食べたいニーズ

4.高齢化

  • 個食ニーズ

高齢単身世帯(65歳以上)と高齢一般世帯(世帯主65歳以上)の食品支出構成を比較すると、高齢単身世帯は生鮮品など素材関連への支出が少ない一方、外食や惣菜など調理食品への支出が多い。同じ高齢世帯でも単身と一般世帯で支出内容に違いがみられた。退職後に単身となった男性は、調理習慣がない人も多いとみられ、外食や調理食品への支出が高くなるのは自然である。高齢層の消費には世帯構成の影響を強く受けるなど、一括りに出来ない多様さがあり、顧客セグメントの見直しなどの対応が必要となる。引用:一般社団法人全国スーパーマーケット協会「社会構造の変化と消費」

5.家ナカ消費の活発化

  • 自宅での時間を豊かにしたいニーズ

6.中食に対するイメージの変化

  • 中食の充実化が進み、消費者の中食に対する考えがポジティブに変化

7.介護世帯の増加

  • 時短需要(介護をしながらの食事準備では時短が求められる)

介護世帯と一般高齢世帯(要介護者のいない高齢世帯)で食品支出の内容を比較すると、介護世帯では生鮮品など素材の支出が少ない一方、調理食品や外食の支出が多いという特徴がある。引用:一般社団法人全国スーパーマーケット協会「社会構造の変化と消費」

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