ダブルケアの介護に疲弊する女性たち ケアラーの平均年齢は39歳(2/3)
ネット上に並ぶダブルケアラーの悲痛な声
ダブルケアラーたちがダブルケアに疲れ果てネット上に救いを求めているのだろう。「ダブルケア」を検索窓に入れると「疲れた」「限界」「無理」がサジェストキーワードで表示される。不安や孤独、つらい気持ちを誰かと共有したり、同じ立場にいる人から解決策のヒントを得るために検索していると推察できる。実際に、SNSやコミュニティサイトにはダブルケアラーの悲痛な声が並ぶ。
ダブルケア当事者が直面する現実的な悩み
育児と介護のどちらを優先すべきかー。子どもの世話と親の介護が同時にやって来るダブルケアではその優先順位を決めきれず悩む声が多い。一方に比重を置くともう一方にしわ寄せがいくため、優先順位を決めるのはとても難しい。以下は看病、介護、子育てが重なった女性の声。
私は、第1子妊娠中に実母の看病と認知症義母の介護が重なりました。徘徊や暴言、暴力も激しく、生まれたばかりの息子に物を投げつけられることもあり、そのときは私も思わず手をあげてしまいました。子どもへの申し訳ない気持ちをどうにもできず、それがいちばんつらかったです。(リトルパインさん・40代)(引用:NHKハートネット福祉情報総合サイト「育児と介護を同時に “ダブルケア”時代の到来」)
ダブルケアに費やす時間の確保のために、やむを得ず離職に至るケースもある。その場合、ダブルケアの経済的負担を支える安定した収入が消えてしまうことになる。離職という選択をさせないためにも、ダブルケアに対する職場の理解や地方自治体のサポートが必要だ。
5歳と2歳、2人の子育て中です。そして、実母が認知症です。母は父と同居。夜中に頻繁に起きたりするため、父も寝不足になり、ほぼ限界です。そのため、私は仕事を辞め、日中は子どもたちを保育園に預けて母と過ごし、保育園のお迎えとともに母を自宅へ送る生活です。(なのはさん・30代)(引用:NHKハートネット福祉情報総合サイト「育児と介護を同時に “ダブルケア”時代の到来」)
悲痛な声「疲れた」「限界」「無理」
疲れた…
ここ最近、本当に疲れてきて、子供の世話と義父の奇行に。無理矢理でもデイサービスに行ってほしいのですが夫は無理矢理は義父の機嫌が悪くなるので嫌みたいです。グループホームにもまだ入れないようで家でみれる限りはみてあげたいそうです。施設の予約もまだしていません。子供もまだまだ手がかかりますし、日々の鬱憤が溜まりに溜まり、ずっとイライラしています。誰も私を助けてくれない、と悲観的に落ち込んでしまいます。友達とも遊べない、家族でお出かけも義父を連れて行かなければならない。私には自由な時間がありません。主婦の私がヘルパーさんに頼るのは甘えのような気がして福祉サービスにたよっていません。要介護1でこんな事を言っている私はワガママなのでしょうか?(引用:讀賣新聞「発言小町」)
限界…
ケアマネさんに緊急事態だと泣きついて、実母は老健入所までの繋ぎとして明日から別施設のショートステイを利用することに。実母混乱するかもだけどもう限界。 #ダブルケア
— 石塚ワカメ (@WakameEnk) July 5, 2017
介護と看取りの半年間、心身ともに限界をとっくに超えていて、でも平日はダブルケアを独りで担うしかなく、倒れることもできなかった
母はやたらと精神力が強く「平成の終わりをみたい」といつも言っていて、わたしは内心(長すぎる…わたし保てない、壊れてしまう)と思った、そんな自分も許せなかった
— オカリナ (@AbbaKuma) 2019年4月25日
無理…
認知症の母、会社員の夫(34)、長女(9)、次女(4)との5人暮らし。たまっていた感情が爆発したのは昨秋だった。気が付けば「もう無理」と泣きわめきながらケアマネジャーに電話していた。(引用:西日本新聞「介護と子育て『ダブルケア』の重圧『一人じゃない』ネットや電話でつながり」)