拡大する世界のモバイルヘルス市場 国内事例と参考情報(3/3)
【例6】胸に乗せるだけ 心臓の音で健康管理
- スキーパー(Smartsound)
1日1分の測定で、心拍数やその規則度、強さ、ストレスが正常範囲かどうかを判定するヘルスケア聴診器。妊娠25週目から胎児の心拍音を聞くこともできる。妊婦の健康やストレス状態も測定・管理。超音波は使用しておらず、人体に無害。電源を入れて、スマートフォンとBluetooth接続し、胸の上に乗せるだけ。モバイルヘルスの課題の一つとして指摘されているのは ” 複雑さ ” だが、同商品は簡単かつフォルムがかわいいのが良い
【例7】自宅で快眠プログラム
- シム(Re-Time Pty Ltd. 社)
家庭用睡眠トレーニングウェアラブルデバイス。就寝・起床・仮眠をトータルでサポートする。記録したデータはアプリに転送可
【例8】特定保健指導もモバイルヘルスで
- ascure STEPS(キュア・アップ)
医師開発の、「完全オンライン」による生活習慣改善で体重減少を目指すプログラム。特定保健指導に対応
【例9】糖尿病患者の治療中断を防止
- シンクヘルスアプリ(H2)
糖尿病用健康生活サポートアプリ。世界で30万人、国内で5万人のユーザーを抱える。糖尿病患者は、血圧や体重、血糖値、食事などのデータを、BluetoothやNFC機能を利用した自動データ連携により、手入力を介さずに入力できる。蓄積されたデータに基づき人工知能が内容を分析し、食事、運動、血糖値などについてワンポイントアドバイスをする機能もある。患者の継続利用を促す仕組みも導入しており、シンクヘルスを通じて受診のタイミングを知らせる機能は、受診中断の防止に役立っている
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【例10】救急医療の現場にもモバイルヘルスを
- 救急医療ソリューション(フィリップス・ジャパン×アルム)
モバイルヘルスアプリによる救急医療ソリューションを強化するプロジェクトを、2社の資本業務提携により始動。フィリップスは蘇生・救急医療領域におけるソリューションを提供。アルムは、緊急時に脳卒中患者の状態を評価し、現場の救急車と救急隊員を支援することを目的としたスマートフォンアプリ「Fast-ED」や、救急支援と医療記録アプリ「MySOS」を提供
【例11】オンライン診療アプリ
- クロン(MICIN)
病院(クリニック)の予約・問診・診察・処方・決済までをインターネット上で行える。外出が困難な高齢者、仕事が忙しいビジネスパーソン、小さな子どもから目を離せないママなどが主なターゲット
【例12】入院患者にもモバイルヘルスを スマート化する入院
- シダーズ・サイナイ医療センターの事例
入院患者にアイパッドを渡したり、病室にアマゾンのEchoスピーカーを導入するなど、入院中の治療をよりスムーズに・快適にしている(米ロサンゼルス)
参考情報
モバイルヘルスを展望できる情報を紹介。世界動向、課題、今後の予測などを理解できる。
- モバイルヘルス・ソリューションの世界市場(MarketsandMarkets)
- モバイルヘルス業界の取り組みと規制動向(UL)
- 平成30年版情報通信白書(総務省)
- ライフサイエンス・ヘルスケア業界未来予想図 2020年の姿とは?(デロイトトーマツコンサルティング)
- デジタルヘルス時代における大企業とスタートアップの関係性(富士通総研)
- 一般社団法人ITヘルスケア学会
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