浴槽浴は好き、でも面倒 女性がバスタイムに求めること
浴槽浴に関する調査からは、女性にとって浴槽浴が日々のヘルスケアで重要な役目を果たしている様子が見えてくる。一方で浴槽浴に感じる「面倒」もあるようだ。浴槽浴は自宅で手軽に続けられるヘルスケアの一つ。この「バスタイム」に提供できる商品・サービスの可能性はまだまだ大きい。(参照:株式会社バスクリン調べ「働く女性の曜日と疲れ・ケアに関する意識一斉調査」,有職フルタイムで働き、週末(土日)が休みの20〜50代女性各50名)
多くの女性が「浴槽浴」のヘルスケア効果を意識
「あなたにとって浴槽浴(湯船に全身で浸かり入浴すること)はどのようなものですか?」という質問では、次のような回答が多く得られた。
- シャワーよりも浴槽浴の方が身体的にも精神的にも回復する(91.8%)
- 浴槽浴を行った後は身体的にも精神的にも回復する(86.1%)
- 浴槽浴はコリをほぐす(84.2%)
- 体を芯から温めるために本来は必要なこと(91.8%)
浴槽浴により身体的・精神的な回復や、冷えやコリの解消を実感している人が多く、これらのヘルスケア効果が、女性が浴槽浴に求めている基本的項目であるとも言えるだろう。
お風呂は好き、でも面倒
調査では「浴槽浴が好き」と答える女性が8割いることがわかったが、同時に、浴槽浴を面倒に感じる人も多い。
- 入浴後、ボディケアをすることが面倒くさい(62.5%)
- 経済的にお湯がもったいない(57.2%)
- お湯をためるのが面倒だ(56.7%)
- 浴槽浴は全身があたたまるが、肌に良い実感がわかない(44.7%)
- 入ると時間がかかりめんどうくさいから、できれば入りたくない(36.5%)
- 浴槽浴を行っている最中は楽しくない(26.4%)
浴槽浴をすれば心と体のコリがほぐれ回復することはわかっていても、浴槽浴前後のお風呂の準備(風呂掃除やお湯をためる、など)や体のケア、浴槽浴そのものに時間が取られることを考えると「やっぱり面倒だな…」と感じるのは、お風呂に関連する自分タスク(※)が多い女性ならではだ。
※顔(メイク落とし、洗顔、風呂上がりのスキンケア、など)、体(洗う、スクラブケア、ムダ毛の処理、スキンケア、セルフマッサージなど)、髪の毛(シャンプー、トリートメント、髪を乾かす、など)
女性がバスタイムに求めるのは「時短」「ワクワク」
浴槽浴は好きだし心も体もほぐれるけど、タスクの多い女性にとって本音は「面倒」だ。特に働く女性や、育児と仕事の両立、介護と仕事の両立をこなしている女性にとってはなおさらだ。お風呂に関連するあらゆるタスクを「時短」あるいは「ながら」でこなせる商品やワクワクできる商品があれば、お風呂に入る時間は毎日の楽しみになるだろう。
ちなみに、浴槽浴に求めていること(ニーズ)としては次のような意見もあった。
- 浴槽浴で全身ケアができれば嬉しい(92.3%)
- できれば、週1回は浴槽浴をゆっくりするための時間を確保したい(86.1%)
- お風呂時間を楽しめる演出グッズ(香り、色、マッサージなど)に興味がある(62.0%)
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