【ライフコースを理解する】何が母子家庭の貧困化を招いているか?

厚生労働省は、平成29年度「はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰」の公募を開始した。これはひとり親家庭に対しての自立支援の一環として 、就業支援に積極的に取り組んでいる企業や団体を表彰するもので、平成18年から実施されている。

ひとり親家庭の現状

厚生労働省のまとめによると、ひとり親になる理由の最たる理由である「離婚」の数は平成14年をピークに近年はやや減少傾向が見られるが、ひとり親世帯数を昭和63年度から平成23年度で比較すると、25年間で母子世帯数は1.5倍の123.8万世帯に、父子世帯数は1.3倍の22.3万世帯にまで増えているという。

父子家庭と比べて貧困に陥りやすい母子家庭では、その要因に「母親の働き方」が挙げられる。父子家庭を支える父親と、母子家庭を支える母親、それぞれの就業状況を見ると、大きな違いがあることがわかる。父親は正規雇用者が圧倒的に多く収入が高い一方で、母親は非正規雇用者が多く収入は父親の約半分だ。

スポットがあたらないシングルマザーを支える商品・サービスは少ない

母子家庭は貧困に陥りやすいことを感覚的に理解している人は多いと思うが、実際に数字で見ると、同じひとり親世帯であっても母子家庭の方が貧困化はより深刻であることがわかる。

離婚率が低かった昭和の時代と比べて、今は離婚を含め女性たちは多様なライフコースを選択している。シングルマザーを選択した女性、あるいは結果的にシングルマザーとなった女性たちは、働きやすい環境、生活しやすい環境を求めているが、彼女たちを支援する商品・サービスはまだまだ少ない。あまりスポットがあたることがないライフコースだが、彼女たちの声に積極的に耳を傾けてみたら、何か新しい発見やアイディが生まれてくるかもしれない。

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