SNS映えに疲弊する20代 彼女たちが憧れるのはどんな女性?
SNS映えを狙って、良い写真を撮るために食事や旅行に出かけたり、コスメや洋服を買ったり、友達と集まったり。SNS利用者の増加とともに新たに見られるようになった消費行動がマーケターの間で近年注目されてきたが、一方で、「SNS疲れ」という言葉が誕生したことからもわかるとおり、SNS映えばかりを意識したSNS中心の生活に疲れ果てている人が増えているのも事実。
特に疲弊しているのは、SNS映え意識が強く、自分自身やライフスタイルをSNS上で “盛る” ことが多い10代20代の女性だが、このSNS疲れの反動か、最近の若い女性たちに支持されるのは「生き方・考え方・持ち物が “ナチュラル” な女性」だ。SNS映えする写真が数多く投稿されていたとしても、周囲の反応ばかりを気にしている女性、自分軸がなくて他人軸で生きている女性、一生懸命着飾ったり必要以上に自分を盛る女性は支持されない傾向が強くなってきている。
若い女性たちのこのような思考のシフトは、メイクもファッションも「ナチュラル」「シンプル」が世界的トレンドになっていることも背景にあるが、やはり、SNS疲れによる反動であることは要因として大きい。彼女たちの心に刺さるコピーを考えるなら、そろそろSNS映えやインスタ映えを訴えるのはやめて、”ナチュラル” を肯定するようなポジティブキーワードで攻めるのが良いのでは。20代の女性向けファッション誌JJ7月号pp.56-61(光文社)では、「疲れないおしゃれ」を特集。疲れない女性の代表として、インフルエンサーとしても活躍するJJ読者の鈴木詩織さんを紹介。彼女が疲れないポイントとして、「無理しない」「盛らない」「万人ウケを狙わない」の3つを挙げている。彼女に共感する20代女性は多いはず。今は、こんな女性が憧れられるのだ。
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