「健康状態」と「医療・健康情報の検索行動」に相関性ありか?

本人の健康状態の良し悪しと、医療・健康情報のインターネット検索行動には相関性があるのかもしれない。平成30年版高齢社会白書の「医療や健康に関する情報をインターネットで調べることがあるか(主観的な健康状態別)」という55歳以上の男女に行った質問では興味深い結果が出た。

主観的な健康状態が「良い」「まぁ良い」「普通」の男女は、それぞれ30%以上が医療や健康に関する情報をインターネットで調べているのに対し、「あまり良くない」は21.3%、「良くない」はわずか8.2%という結果だった。なぜ健康状態が「良くない」人はインターネットで情報を調べないのか?については調査が行われていないため明確な理由は分からないが、これにはヘルスリテラシ―の高低が関係しているかもしれない。

一般的にヘルスリテラシーは本人の健康状態に大きな影響を及ぼすと言われている。ヘルスリテラシ―が低い層は健康への関心が薄いため、ネットや書籍、健康テレビ番組などで医療・健康情報を積極的に収集しない。そのため健康に関する必要な知識に乏しく、健康管理を行う機会が少なくなるため、結果的に健康状態が悪くなってしまうのだ。

つまり、「健康状態」と「医療・健康情報の検索行動」に相関性があるといえそうだ。健康状態が「あまりよくない」「良くない」の層に対して、どのようにインターネットを通じて情報を届けるか?は業界の課題だ。

 

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