メディアと接触、女性は1日あたり7.1時間(10〜60代)
生活者が1日の中でメディアと接触する時間は、約7.4時間(男女平均)。5.6時間だった2006年と比べると、約2時間近くの増。押し上げているのは年々進むモバイルシフトで、2006年は「携帯/スマホ」との接触はわずか11分だったのが、2023年は約2.5時間に。博報堂DYメディアパートナーズが「メディア定点調査2023」で明らかにした。
調査概要
博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、メディア環境の変化を探ることを目的に、生活者のメディア接触時間やメディア意識を調査した。2006年から毎年実施しているもので、今年で18回目。対象は15〜69歳の男女629人(2023年1月実施)。ここで言うメディアは、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、パソコン、タブレット端末、携帯/スマホ。
メディア接触7.4時間、2006〜2023年の推移
対象者の男女に「自宅内・外を問わず、各情報メディアを、どのくらい見たり利用したりしているか?」と聞いたところ、1日あたりのメディア総接触時間は443.5分で約7.4時間だった。以下は2006年から2023年までの時系列推移。総接触時間は2年連続で減少したが、コロナ禍で急増した2021年からは高止まりで推移している。「携帯/スマホ」は、昨年の調査で初めて「テレビ」を上回ったが、今年はその差をさらに広げた。「ラジオ」は一昨年並みに回復し、「新聞」は微増、それ以外のメディアは微減した。
メディアの構成比を時系列にまとめたのが以下。メディア総接触時間における「携帯/スマホ」 のシェアが年々上昇しており、今回は初めて全体の1/3を超え34.2%だった。
女性7.1時間、年代で変化する接触媒体
性別に見ると、接触時間は男性の方が長く、女性は約7.1時間、男性は約7.7時間。男女ともに20代・30代で接触時間が長い。
続いて、性別・年代別のメディア構成比。「テレビ」より「携帯/スマホ」の占める割合が大きい若年層の傾向に対し、中高年層は「携帯/スマホ」より「テレビ」が大きくなる。これは男女同様の傾向だが、項目ごとに比べると特徴的な性差が見られる。「テレビ」との接触割合は全年代において女性の方が大きい。特に中高年で優位な差が見られ、60代においては男女間で16.8%もの差がある。一方で男性は全年代において「パソコン」の接触割合が女性より大きい。
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