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男女逆転の結果に、「自己肯定感」はなぜ女性の方が高い? ウェルビーイング調査(20〜80代)

日本では、自己肯定感は男性より女性が低いことが指摘されているが、朝日広告社が60の指標をもとに実施したウェルビーイング調査では、逆の結果となった。背景にあるのは、男性現役世代の自己肯定感と幸福度の落ち込み。女性においても中年層は両指標が低下するものの、私生活や職場での良好な対人関係が支えとなり、全体として女性が上回る結果となった。

ウェルビーイング調査(20〜80代男女)

幸福度:男性より女性が「幸せ」、中年層で低下

調査は昨年11月に、20〜80代の男女2800人に実施。幸福度を問う質問で「普段の生活は幸せだと思うか?」と聞いたところ、女性全体で67.1%、男性全体で60.4%で、女性の方が高かった。年代別・性別では、女性は60代と70代で高く7割超えに。中年層で低下し、40代が最低で56.0%、50代は64.5%だった。男性の中年層はさらに低く、30〜50代で5割前後。最も低いのは50代で47.5%だった。

【出典】朝日広告社

 

自己肯定感:男性より女性が「自分に価値あり」、中年層で低下

続いて、自己肯定感について。「自分に価値があると思うか?」と聞いたところ女性全体で45.4%、男性全体で42.4%で、大差ではないが、自己肯定感についても女性の方が高かった。性別・年代別では前問の結果と同様の傾向がみられ、女性は中年層で自己肯定感が低下し、最低は40代で36.0%、50代で37.5%だった。男性は30〜50代で4割を切った。反対に自己肯定感が高いのは男女ともに高齢層で、女性は70代で58.0%、80代で55.0%だった。この2属性は否定感が顕著に低かったのも特徴で、「自分に価値があると思わない」と回答した女性は、どちらも1割未満だった。

【出典】朝日広告社

 

幸せの阻害要因:中年層に多い阻害要因

男女ともに中年層の幸福度と自己肯定感が低いのは、いわゆるミッドライフクライシスが背景にありそうだ。人生の中盤に差し掛かり、身体的変化や社会的な立場の変化、家族関係の変化などから、中年期は不安や悩みを抱えやすい。実際に、「日常生活において、自分の幸せを阻害していると感じるもの」を尋ねた質問では、40〜50代は、自分の生き方や働き方、健康関連、家族関係、収入、精神的ストレスなどの項目において回答割合が高い傾向がみられた。

【出典】朝日広告社

 

女性の自己肯定感が高いのはなぜ?

一般的に日本においては、自己肯定感は女性より男性が高い傾向にあることが知られているが、同調査では逆の結果となった。同社は、女性の自己肯定感の高さそのものより、男性の現役世代(30〜50代)における数値の落ち込みが全体平均に影響したと指摘し、次のように考察している。

「男性全体の自己肯定感は42.4%に対し、男性30〜50代は35.5%〜37.0%にとどまった。また、『自分に価値があると思わない(自己否定感)』は、男性30代で最も高かった。加えて、男性30代〜50代は幸福度が低く、幸せを阻害する要因として、男性40代は『仕事にやりがいが無いこと』を他層より高く挙げている。こうした仕事面での葛藤が、自己肯定感の低下に繋がっている可能性がある」

一方の女性は、対人関係に関する項目において男性を大きく上回ったことが、自己肯定感の押し上げに影響しているという。「友人がいる(女性64.2%、男性49.9%)」「身近に気軽に話せる人がいる(女性55.6%、男性40.1%)」「困った時に相談できる人がいる(女性56.6%、男性37.6%)」は、いずれも女性が男性を15pt以上上回り、さらに、「職場の人間関係」や「家族との関係」が良好であると答えた割合も女性の方が高かった。同社は「こうした周囲との温かい関わりや、気軽に相談できる環境の有無が、女性の幸福度と自己肯定感を下支えしていると考えられる」とコメントしている。

 

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