女性登用と両立支援、両輪で推進 「なでしこ銘柄」26社を選定 経産省
経済産業省は東京証券取引所と共同で、女性活躍推進に優れた上場企業を選ぶ2025年度「なでしこ銘柄」に26社を選定した。14年目の本年度も、採用から登用までの一貫したキャリア形成支援と、性別を問わない両立支援の両輪で取り組む企業を評価し、18業種にわたる企業が選ばれた。同時に、共働き・共育て支援が特に優れた企業を「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」として23社を選定した。
選定と併せて、女性活躍度調査への回答結果などをまとめた「なでしこ銘柄レポート」も公表された。同レポートによると、選定企業の株価はTOPIXを上回る傾向が続き、売上高営業利益率もプライム市場平均より2.8ポイント高い。女性役員比率は選定企業平均で27.3%と、選定されなかった回答企業の19.7%を大きく上回った。
同レポートの分析では、各社が重視する指標で最多だったのは「管理職と管理職手前の女性比率向上」で、採用段階から意思決定層までのパイプライン強化を意識する姿勢が鮮明だ。「男性育休取得促進」を指標に掲げる企業も年々増え、選定企業の男性育休取得率は平均96.3%に達した。有価証券報告書で男女間賃金差異の要因分析を開示する企業も選定企業では96.2%に上り、情報開示への積極姿勢がうかがえる。
Nextなでしこ選定企業では、有給取得目標の設定や長時間労働改善の研修実施、フェムテックを活用した女性の健康支援など、働きやすさの基盤整備に踏み込む企業が目立った。経産省は、女性活躍推進と企業価値向上の好循環を投資家に示すことで、各社の取り組みを一段と加速させたい考えだ。
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