【統計を読む】糖尿病の性差、女性は50代以降 男性は40代以降で増加

ヘルスケアにまつわる統計から、女性の健康課題を性差や年齢による違いから読み解くシリーズ。今回は糖尿病が「強く疑われる人」と「糖尿病の可能性を否定できない人」の割合を、性別・年代別にグラフ化した。厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査結果の概要」

糖尿病の状況:1800万人

厚生労働省の調査によると、2024年の「糖尿病が強く疑われる人」(1100万人)と、「糖尿病の可能性を否定できない人」(700万人)を合わせると、推計約1800万人に上る。

「強く疑われる人」は、ヘモグロビンA1cの値が6.5%以上、または糖尿病と指摘され現在治療を受けている人を指し、これまでの推移を見ると、1997年は690万人、2007年は890万人、2016年に1000万人に達し、増加傾向にある。一方で、予備軍となる「糖尿病の可能性を否定できない人(ヘモグロビンA1cが6.0%以上6.5%未満の者)」は700万人で、2007年の1320万人をピークに減少傾向にある。

【出典】厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査」

 

なお、「糖尿病が強く疑われる人」が増加する一方で、「糖尿病の可能性を否定できない人」が減少している要因については、厚労省は公表資料で言及していない。後者が減少している背景としては、予備群から糖尿病への移行や早期発見・早期介入など、複数の可能性が考えられるものの、現時点では明らかになっておらず、今後の分析が待たれる。

 

糖尿病が強く疑われる:女性50代・男性40代以降で増加

「糖尿病が強く疑われる人」の割合を性別・年代別にみると、女性は30代と40代の1%台から50代以降で増加幅が大きくなり、50代は4.9%、70代では16.5%に。男性も女性同様に30代は1%程度だが、40台から増加し、40代は4.9%、50代で急増し15.2%に、70歳以上では26.0%と3割近くに上る。男女ともに加齢により増加し、全年代を通じて男性の割合が女性を上回る傾向にある。特に50代以降で性差が大きくなる。

「糖尿病が強く疑われる者」

【出典】厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」よりウーマンズラボ作成

 

糖尿病の可能性を否定できない:加齢による増加は緩やか、性差は小さい

続いて、「糖尿病の可能性を否定できない人」の割合を性別・年代別にグラフ化した。男女とも加齢とともに割合が高くなるものの、「糖尿病が強く疑われる人」と比べると増加は緩やかだ。全年代において性差も小さい。「強く疑われる人」も「可能性を否定できない人」も、総じて男性が女性を上回る傾向にあるが、「可能性がある人」については、70歳以上で女性(12.9%)が男性(10.8%)を上回る。

「糖尿病の可能性を否定できない者」

【出典】厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」よりウーマンズラボ作成

 

女性:60代で「強く疑われる」が「可能性を否定できない」を上回る

続いて、女性のみのデータを取り出し、「糖尿病が強く疑われる女性」と「糖尿病の可能性を否定できない女性」を年代別に比較した。両者とも50代以降で上昇し、60代で「強く疑われる人」が「可能性を否定できない人」を上回る。

女性「糖尿病が強く疑われる者」が「可能性を否定できない者」

【出典】厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」よりウーマンズラボ作成

 

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