残酷な儀式「女性器切除」ついに禁止へ スーダン

アフリカや中東、アジアなどの地域で根強く残る伝統儀式「女性器切除(FGM)」。女性器の一部を切除・縫合することが少女の「通過儀礼」とされ、貞操を守ることを目的としている。不衛生な環境で、麻酔をせずに行われることもあり、女性器切除は、激しい痛み、生涯にわたるトラウマ、後遺症の原因になるばかりか、最悪の場合、出血多量や感染症などにかかり死亡するケースもある。

時事通信の5月10日の記事によると、この長らく行われてきたおぞましく残酷な伝統儀式がスーダンでようやく、禁止されたとのこと。これにより、女性器切除を行った者は最長3年の禁固刑と罰金が科される。

なぜ、このような残酷な儀式がいまだに世界で行われているのか。性的暴行を受けたとして元TBS記者の山口敬之氏を訴え、多くの女性たちから、その強さと勇気を称賛されたジャーナリストの伊藤詩織さんは、実際に女性器切除の執刀をしたという女性を取材。それによると、以下の現状があるという。

「FGMはいいことなんて何もない。でもずっと続く伝統だから」そう話したソウェイはその後、娘の結婚式へと出かけていった。農村部では結婚するためにはFGMが条件になることが多い。

「同じことが起きないように」と女の子の遺族も語るが、「FGMを受けない」と抵抗することは、家族だけではなくコミュニティーとの対立にもなり得る。

小学校などでFGMの危険性について啓蒙活動を行うアジャイ達に対し、「ソウェイ」と呼ばれる女性達から「殺してやる」などの脅迫も受けるという。しかし、彼女たちはそれでも声を上げ続ける。(中略)

FGMを受けていなければ村八分になってしまう恐れがある農村部では娘の将来を思い、FGMの儀式に送る親は多い。(中略)

女性が一人前と認められるため、社会から「完全な女」と受け入れられるための伝統。この伝統をどう断ち切るのか。
引用:伊藤詩織「世界で2億人の女性が経験している女性器切除の実態とは?伝統を断ち切ろうと立ち上がった女性たち」

 

根強く残る伝統儀式や人々の意識が変わり、完全になくなるまではまだまだ長い時間を必要とするだろう。しかし、今回のこのスーダンの画期的なニュースは大きな一歩であり、日本でもYahoo!ニュースで取り上げられると、コメント欄には「吐き気がする」「いまだにこんなことが行われていたとは…恐ろしい」「知らなかった」「絶対になくすべき」「これからだ、頑張ってほしい」など、多くの意見が寄せられた。

以下は、ギニア国内の取り組みを紹介する動画。4歳の女の子が女性器切除により、命を落としたことをきっかけに、女性器切除をなくそうとする取り組みが広がっているという。

 

 

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