ネット上での炎上発生件数推移と、炎上案件の認知経路

令和元年版の「情報通信白書(総務省)」より、ネット上での炎上案件に関するデータをピックアップ。

ネット上での炎上発生件数の推移

同白書によると、日本国内での炎上発生件数はスマホとSNSが普及し始めた2011年ごろから急増しているとのこと。情報は古いが、2015年では1,000件を超えている。

炎上の原因は多岐に渡るが、当サイトでもこれまでに何度か取り上げている炎上案件は、女性蔑視や、古い固定概念に基づいた性別役割分業を表現しているかのようなプロモーション、という共通項がある。

炎上の認知経路

では、炎上はどのようにして多くの人が知るようになるのか。炎上を認知した経路のトップはテレビのバラエティ番組で、半数を超える。

ネット上で起きた炎上が、マスメディアによってさらに広く認知されさらに拡散されるという構図になっており、同白書は「炎上は指数関数的に増大していく」としている。

「炎上とクチコミの経済学(山口真一著,朝日新聞出版社)」によると、炎上参加者には「年収が高い」「主任・係長クラス以上」が多く、炎上の参加者はネット利用者のわずか0.5%だという。ネットの口コミによる消費喚起効果が年間1兆円以上となった今、オウンドメディア運営やソーシャルメディア運営は企業にとって大事な販路の一つとなっているが、炎上のリスクとも紙一重。リスク管理に以下書籍もご参考に。

炎上とクチコミの経済学

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