生活者が最も共感するSDGs、「17の目標」のうち全世代で1位は…
この1年で生活者の間で急速に広まった、「SDGs」を意識した消費やライフスタイル。SDGsを無視した企業、例えば「プラスチック問題に向き合わない小売り」「動物実験を行う化粧品メーカー」「自社のワーカーを大事にしない不健康経営企業」などは、生活者から総スカンにあい、不買運動も起きている。
不買運動に近い大批判を生活者から受けた企業の事例として記憶に新しいのは、昨年12月に放送されたテレビ番組「ガイアの夜明け」に取り上げられた飲食店「大戸屋」だ。同社社長の自社ワーカーに対する対応・待遇が「今の時代に即していない」「超ブラック企業」と多くの批判を集め、ついには番組を見た多くの視聴者たちはネット上に「大戸屋にはもう行かない」と怒りの声を投稿した。まさに前述の「自社のワーカーを大事にしない不健康経営企業」のレッテルを貼られ、多くの反感を得ることとなってしまった。
生活者が関心寄せるSDGsは「すべての人に健康と福祉を」
今後SDGsは、生活者の消費・ライフスタイルの重要基準となっていくことは明白だ。では、SDGsといっても具体的にはどんなことに生活者は関心を寄せているのか?
カルチュア・コンビニエンス・クラブが2月に公開した意識調査「エコ活動・SDGsに関するアンケート調査」によると、SDGs17の目標のうち全世代で最も共感するのは「3.すべての人に健康と福祉を(14.2%)」だったという(調査対象:18~69歳の男女1,504人)。
エコやSDGsを意識している印象がある企業・ブランド
続いて、エコやSDGsを意識している印象がある企業やブランドについて自由回答で尋ねると、以下の順位だった。
- 1位:トヨタ自動車
- 2位:サントリー
- 3位:イオン
- 4位:ユニクロ
- 5位:スターバックス
- 6位:無印良品
- 7位:花王
- 8位:パナソニック
同調査では「なぜその企業にそのような印象があるのか?」までは明らかにしていないが、当社ウーマンズの自主調査「好印象の企業とその理由」では、イオンについてこんな理由が挙げられた。
「イオンは高齢者を積極的に雇用している。実際に売り場では高齢スタッフをよく見かける。イキイキと働いている高齢者たちの姿を見ていると、イオンっていい会社だなって思う」
上記にあがった企業の取り組みや姿勢は参考になることが多そうだ。
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