2018年 動画広告の新トレンド

最近の企業の動画広告に新しい傾向が見られるようになってきた。企業事例とともに、このような動画広告が支持されている理由を考えてみよう。

新トレンド「働き方改革を斜めから見る」がコンセプト

働き方改革の推進で最近増えているのは、「新しい働き方に皮肉を込めて笑いを誘ったり、社会に向けて問題提起をする」企業の動画広告。プレミアムフライデーの過ごし方を提案する大分県のPR動画やツイッターの動画広告。テレワークという新しいワークスタイルに即適応する部下と、戸惑いを感じずにはいられない上司の「価値観のギャップ」をコミカルに描き共感を誘うサントリー。働く女性の増加・支援の陰に未だ潜む「男女格差」を視覚的に訴えるLUX。共働き世帯の増加で必要性が高まっている夫婦間の家事・育児シェアの理想と現実のギャップを指摘しつつも、心温まる動画で夫婦に今時のライフスタイルとして家事のシェアを提案するP&Gなどだ。

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動画広告でポジティブに「新しい生き方実現したい」

働き方に大きな変革が起きている今の時代を生きるワーカーにとって、「そんな働き方って理想論。無茶苦茶では?」と感じずにはいられない不満やジレンマも、コミカルにまたはハートフルに描かれた動画広告で訴求されることで受容する心にトゲがなくなり「新しい働き方・ライフスタイルを手に入れるために頑張ってみようかな」とポジティブになれたり、「うちの会社(部署)では、こういう取り組みをすべきでは?」「会社(部署)内の課題点を社内会議で取り上げるべきだ」と自分なりの意見を持つことに勇気を持てるようになる。

それまでは他人ゴトとして遠巻きで「働き方改革」を見ていた人たちにも、何かしらのマインドの変化が起きるのだ。とりわけ、家事・育児・介護・女性ならではの不調(PMS、更年期)など、仕事と両立しなくてはならないタスクの負担が大きい女性にとって、ネガティブを起点にした動画にはキレイ事が並べられていないので共感でき、見ているだけですっきりとストレス発散になるし、同時に頑張れる勇気も持てる。

2018年動画広告制作のキーワード

感動系やお笑い系の動画広告が王道だった時代もあったが、社会がこれまでにないほどに目まぐるしく変化する今、視聴者に共感させたり話題を集めるのは、ちょっと立ち止まって、世の中に対する不満・疑問・意見・諦めを描きつつも、何かしらのステップを踏む勇気や考えるきっかけを与えるものだ。ただしネガティブを起点にしていても、内容が暗く重くなりすぎないよう、さじ加減は必要だ。

このような方向性で作られている事例で最近新たに登場したのは、先進的な働き方を早くから導入・定着させて注目を集めているサイボウズ(東京・中央)の動画広告。長時間労働の是正で実際に残業に厳しくなった会社で勤めている人なら「いるいる!」「あるある!」と共感するはず。

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