美容医療の利用者が日本国内でも急速に増えている。果たしてどのような診療メニューが人気なのか、年代別にベスト3まで調査した。(執筆:日本国内の美容医療クリニック情報を取り扱う美容医療専門サイト「アリュクスWEB」,調査期間2018年3月〜8月)
20代の人気美容医療トップ3
- 1位 医療脱毛
- 2位 二重手術(埋没法)
- 3位 ケミカルピーリング
20代の一番人気は医療脱毛。エステの脱毛より高額にはなるが高い効果が期待されるため、ふだんはまったく美容医療を受けることがないという若い女性たちも脱毛だけはクリニックでやるというケースも多い。2位は、比較的気軽に目元のイメージチェンジができる埋没法による二重手術だった。3位は薬品で古い角質を落とすケミカルピーリング。知名度が高く、美容医療の入り口にもなりやすい治療だ。
30代の人気美容医療トップ3
- 1位 IPL(光照射治療)
- 2位 ボトックス
- 3位 ケミカルピーリング
加齢による肌の変化があらわれ始める30代は、シミやくすみなど肌全般の調子をダメージなく整えるIPL(光照射治療)の利用者が多かった。2位は、世界的に知られる表情ジワ抑制注射ボトックス。ボトックスは表情ジワだけでなく、ワキ汗やエラの縮小にも愛好されている。3位は20代と同じくケミカルピーリングだった。
40代の人気美容医療トップ3
- 1位 シミ取りレーザー
- 2位 ヒアルロン酸注入
- 3位 ボトックス
40代になるとより具体的な悩みの解決を求めるユーザーが増えていく。特に人気が高かったのは肌のシミにダイレクトに作用するシミ取りレーザーだ。最近はピコレーザーという、より高性能なマシンも登場しニーズが高まってきている。2位、3位のヒアルロン酸注射とボトックスは共に定番のアンチエイジング治療としてメジャーなもので、定期的に受け続ける女性も多い。
50代以上の人気美容医療トップ3
- 1位 美容注射
- 2位 ボトックス
- 3位 高周波治療(サーマクールなど)
50代以上で美容医療を愛好している人たちはまだまだそれほど大多数ではない。しかし、近年広告や記事などで目にする機会も増えているため、徐々に利用者の年齢層の幅も広がってきている。美容注射は、自己幹細胞を使った美肌注射PRPやプラセンタ注射など、ハリやたるみなどの肌老化の悩みを改善でき、年齢が上の人でも気構えなく受けられることが人気の理由のようだ。2位は安定のボトックス。3位は、高周波の熱収縮によって肌のタイトニングを促す各種マシンによる治療がランクインした。
年代で異なる美容医療ニーズ
各年代の傾向は、年代順に基本ケア→肌ケア→アンチエイジングという流れになっていた。50代以降はまだ一般への認知が広がりきっていないため、初心者向けの美容医療をまずはやってみようという層が厚い。
また、3位までには入らなかったが、イオン導入やエレクトロポレーションといった電気の作用によって美容成分を肌に導入する治療は、各年代に高順位で人気だった。皮下に短い糸を入れて肌のハリを増すショートスレッドや筋膜に熱を与えてたるみを引き締めるHIFUなどのアンチエイジングメニューの利用者が30代以降でかなり増えてきている。
【執筆】株式会社alluxe
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