女性ニーズ高いレトルト食品 必要な配慮は「栄養バランス、添加物減らす」
レトルト食品に関するアンケート調査結果で、レトルト食品に対する女性のニーズが明らかになった。(マイボイスコム 「レトルト食品の利用に関するアンケート調査」2016)
利用するレトルト食品の種類
利用しているレトルト食品はカレーが75.4%、パスタソースが43.7%と圧倒的に利用率が高く、他レトルト食品は2割前後。
レトルト食品の購入理由は「時短」
購入理由の第1位~2位、4位と6位を見ると、レトルト食品が評価されている点は「時短」だ。
レトルト食品を使わない理由
反対に「利用しない理由」は以下だった。
・もっと栄養バランスの良いものがあるといい(女性43歳)
・添加物を出来るだけ少なくして食べれるレトルトの開発を(女性61歳)
・体に悪そう
(引用:マイボイスコム)
レトルト食品は便利、でも健康系はなぜ多くないのか?
以前ウーマンズラボの記事で紹介した「今後期待大の美容室予約アプリに学ぶ、女性の心を掴む「時短」発想」の例にもあるように、女性のニーズを掴みヒット商品・サービスを生み出そうと思ったら、「時短」は大きな商機キーワード(ただしターゲットのライフコースによる)。レトルト食品は、時間資源が少ない働く女性や、働く子育てママからの支持が特に高い。毎日時間が足りないと思っている彼女たちにとって「時短」はお金を払ってでも得たい価値だからだ。
しかし「時短」という点でレトルト食品が喜ばれる一方で、「添加物が多そう」「栄養バランスが悪そう」「毎日食べるのは抵抗がある」「体に悪いのでは?」という消費者のイメージも強い。
現時点では健康重視のレトルト食品は多く見当たらずマイナーな存在だが、時短×ヘルシーなレトルト食品が続々と誕生すれば、女性が加工食品に感じやすい罪悪感(「健康にも美容にも悪そう」「家族の栄養面で心配」「手作りを食べさせたいのに、加工食品ばかり続いたら子供に申し訳ない」など)は和らぎ、間違いなく爆発的ヒットにつながるはずだ。
紅麹問題 女性の健康食品の購入基準、どう変化?
小林製薬の紅麹サプリを巡る問題で、機能性表示食品にとどまらず、健康食品そのものへの不信感や動揺が消費者の間で広がっています。特に男性よりも健康意識・健康行動者率が高い女性による “健康食品の摂取控え” が懸念されることから、健康食品を普段摂取している20〜70代女性を対象に、健康食品に対するイメージの変化や、今後の摂取意向、今後の健康食品の選択基準を調査しました。詳細はこちら。
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