スポーツ実施率2020(スポーツ庁)
国内における成人のスポーツ実施率はこの30年で右肩上がりに増えている。スポーツ人口が増えているのは成人に限ったことではなく、子供にも同様のことが言えるようだ。成人のスポーツ実施率の推移と、スポーツ月謝(水泳、柔道、卓球などのスポーツに関する指導を受けるために月ごとに支払う費用)への年間支出金額の推移からその傾向が伺える。
目次
スポーツ実施率
スポーツ庁の最新の発表(2020年2月)によると、スポーツ実施率は以下の結果となった。
- 成人の週 1 日以上のスポーツ実施率は53.6%(前年度 55.1%)
- 男性 40 代・50 代、女性 60 代では、前年度を上回っている一方、20 代を中心に各年代で実施率は低下
- 60 代を除き女性より男性の方が高い
- 「この 1 年間に運動・スポーツはしなかった」かつ「現在運動・スポーツはしておらず今後もするつもりがない」と答えた無関心層は 15.2%(前年度 14.8%)
成人のスポーツ実施率の推移
年代別スポーツ実施率
この1年で実施したスポーツ種目
スポーツ実施状況の変化要因
スポーツ庁の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、スポーツを行った理由は「健康のため( 73.9%)」「体力増進・維持のため(53.9%)」「運動不足を感じるから(51.5%)」など。スポーツ実施率が減った理由または増やせない理由は「仕事や家事が忙しいからが43.7%」。他「面倒くさいから」「年をとったから」などだった。
スポーツを実施した理由
スポーツを実施しない理由(阻害要因)
子供のスポーツ人口も30年で増加
次に、スポーツ月謝の推移を見ると、前述の成人のスポーツ人口の推移と同様に年々増加していることがわかる。年齢別のスポーツ月謝金額を見てみると、30~40代が突出して高くなっているが、総務省レポートはこの世代が子育て世代であることが要因と分析している。
スポーツ月謝への年間支出金額を見てみると、40~49歳及び30~39歳の年齢階級で2万5千円以上となっており、他の年齢階級よりも2万円近く多くなっていることがわかります。これは、この年齢層がいわゆる子育て世代であり、子供にスポーツを習わせているためと見られます。(引用:総務務省統計局 2016 「スポーツ月謝への支出」)
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