スポーツ人口の推移(2019年)(1/2)
国内における成人のスポーツ人口はこの30年で右肩上がりに増えているが、スポーツをする人が増えているのは成人に限ったことではなく、子供たちにも同様のことが言えるようだ。成人のスポーツ人口の推移と、スポーツ月謝(水泳、柔道、卓球などのスポーツに関する指導を受けるために月ごとに支払う費用)への年間支出金額の推移からその傾向が伺える。
成人のスポーツ人口は30年で増加(2019年発表)
成人のスポーツ人口(スポーツ実施率)の推移は以下。この30年でスポーツ人口は徐々に増えており、特に平成28年度より急激に伸びている(スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」)。
成人のスポーツ実施率の推移
年代別スポーツ実施率
- 週1日以上運動・スポーツをする成人の割合は55.1%(29年度は51.5%)
- 20~70代の男性・女性ともに、スポーツ実施率は前年度より増加
- 特に60代男性は8.5ポイント増
- 70代男女の実施率が、70%越えで最も高い
- 50代を除くすべての年代において女性は、男性より実施率が低い
- 週3日以上運動・スポーツをする成人の割合は27.8%(29年度は26.0%)
- 「この1年間に運動・スポーツはしなかった」かつ「現在運動・スポーツはしておらず今後もするつもりがない」と答えた「無関心層」は14.8%(29年度は27.0%)
スポーツ実施状況の変化要因
スポーツ庁の「平成30年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、「スポーツを行った理由」「スポーツ実施率が減った理由」は以下だった。
- スポーツを行った理由第1位は「健康のため」(77.9%)
- 第2位は「体力増進・維持のため」(58.3%)
- 第3位は「運動不足を感じるから」(52.2%)
- スポーツ実施頻度が減ったまたは増やせない理由第1位は「仕事や家事が忙しいから」(45.1%)
- 第2位は「面倒くさいから」(28.4%)
- 第3位は「年をとったから」(26.4%)
- 第4位は「お金に余裕がないから」(17.2%)