グルテンフリーとは?セリアック病の食事療法からトレンド食へ (1/5)

美容や健康意識の高い女性の間でここ数年注目されている食事法「グルテンフリー」。日本では海外セレブがグルテンフリーでダイエットに成功していることや、プロテニスプレイヤーのジョコビッチ選手が推奨している食事法ということで話題になった。この食事法に対する評価は栄養学や医師といった専門家の間で賛否両論あるが、実行してみた人の多くが良い評価をする傾向にある。セリアック病の食事療法からトレンド食となった「グルテンフリー」とは?

グルテンフリーとは

グルテンとは

グルテンとは小麦などの穀物から生成される、粘り気があり体内では消化されにくいタンパク質の一種のこと。小麦だけでなく大麦・ライ麦などにも含まれる。私たちが好むパンの食感は、ほとんどが「フワフワ」で「もちもち」だが、これらを演出するのにグルテンは欠かせない。パンだけでなくうどんのコシを左右するのもグルテン。

グルテン量と小麦の名称

小麦粉のなかにどれくらいのグルテンが含まれているかは、小麦粉の名称から推測ができる。

グルテンが多いものを強力粉、中くらいのものを中力粉、少なめのものが薄力粉だ。一般的に強力粉は、パンやうどんなど、もっちりとした食品を作る際に使われる。薄力粉は、お菓子づくりに使われることが多い。引用:オリーブオイルをひとまわし「グルテンフリーとは何か?基礎から解説」

日本で市販されている「袋入りのパン」の多くは、グルテンが豊富な強力粉を使うことで、フワフワやもちもちだけでなく、ある程度の日持ちまで担保されている。一方、サクサクしたクッキーなどはグルテンは少なめということになる。

グルテンが体にもたらす影響

しかしこのグルテンが体の不調を引き起こすケースがあることが指摘されている。代表的なものは以下。

<グルテン関連障害の分類と疾患例>
・自己免疫系「セリアック病」
・非自己免疫、非アレルギー系「非セリアック・グルテン過敏症」
・アレルギー系「食物アレルギー」
引用:Yahoo!ニュース個人「健康な人にグルテンフリーダイエットは逆効果である4つの理由 医師解説(循環器内科医 福田芽森 )」

特に「腸内環境」に悪影響をもたらすケースがある

グルテンが腸内環境に悪影響をもたらすと言われるのは、「セリアック病」というグルテン不耐性による疾患があるからだ。セリアック病の人がグルテンを摂取すると、小腸の内壁が傷つき、栄養吸収率が低下することなどが問題となるが、セリアック病特有の症状というものはなく、他の症状と似ていて判断しにくいという特徴がある。

セリアック病には特徴的なサインあるいは症状は全くない。殆どのこの病気のヒトは、一般的症状、例えば腹痛、膨満、たえまない下痢、異常な悪臭臭気の大便,油性粘性の大便という特徴がある。

セリアック病は又、それ自体はっきりしない症状も出てくるが、その中には怒りっぽくなるとか、神経衰弱、貧血、胃不調、関節病、筋肉痙攣、皮膚発疹、口の痛み、歯、骨異常(例えば骨粗鬆症)等がある。

セリアック病の症状にはまた、他の病気の偽物の様な症状もあるが、例えば過敏性腸症候群、胃潰瘍、クローン病、寄生虫にかかる、及び貧血症とかである。これらの病気の多くは栄養素の吸収阻害に似た徴候である。興味深いのは、時にセリアック病の人々は全く胃腸障害の症状を示さないことだ。引用:「グルテン不耐性、セリアック病、及び小麦アレルギーについて」神戸女子大学名誉教授 瀬口正晴

このような実態から、日本人でも原因のはっきりしない「なんとなく不調」や「なんとなくだるい」といった症状は、グルテンが原因なのではないかと考える人が出てきた。「セリアック病」ではなくても、「グルテン過敏症」や「グルテン不耐症」といった症状を持っていて、それが自分の不調の原因なのではないかと考える人たちだ。

ただし、グルテン過敏症・不耐症については確定診断の方法がなく、一定期間グルテン摂取を控えることで体調が好転すればグルテンが不調の原因だったと自己判断する人がほとんどである。1週間という短い期間でもグルテン摂取を控えることでグルテンだけでなく糖質も大幅にカットできるため、まずは肌質の改善、目覚めの良さ、体重減少など何らかの効果を体感する人が多く、その結果「グルテンフリーにしてよかった」と感じる。

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