女性のワークライフバランス実現にむけた課題と女性が重視すること(2/4)

女性の「ワークライフバランス」が重視される理由

年齢や性別にかかわらず誰もが充実した生き方と望む働き方を実現する社会を目指したワークライフバランス。しかしその取り組みは女性を対象とすることが多い。ライフステージの変化が男性よりも大きく、性別役割分業といった社会的課題がいまだ根強いことが理由だ。

理由1.ライフステージの変化に対応するため

男性に比べて、女性は妊娠、出産、子育て、介護など各ライフステージの変化による影響を大きく受ける。その都度、仕事との両立が課題になる。

理由2.性別役割分業による女性側の負担が大きいため

家事や子育て、介護などの負担はいまだ女性のほうが大きく、仕事との両立が困難。家事、子育て、介護などを担う女性(妻)の方が男性(夫)よりもプライベートな時間が圧倒的に少なく、また仕事に関しても時短勤務や退職など女性側に負担がかかっているのが現状。

理由3.女性特有の健康づくりが必要なため

キャリアを優先することで晩産化がすすむ今日、子宮内膜症、子宮筋腫、乳がんなど女性特有の疾患に注意する必要がある。これら疾患は月経回数が多いほど、かつ出産数や授乳期間が少ないほど発症しやすいためだ。また、PMSや月経痛が強くあらわれる女性の場合、就労を断念してしまうことさえある。女性特有の病気予防、健康づくりのための配慮や整備が必要。

調査結果

実際に、男性よりも女性の方がワークライフバランスを重視していることがわかる調査結果がある。メディプラス(東京・渋谷)がワークライフバランスのために重視している項目について男女に聞いたところ、女性の割合の方が高い項目は28項目中20項目あった。各項目の男女別の割合は次の通り。(画像クリックで拡大可)

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