フィットネストラッカーとは?主な機能と製品事例、市場動向(2/3)

フィットネストラッカーの主な機能

歩数計機能

最も一般的なフィットネストラッカー機能といえば歩数計機能。ウォーキングやジョギング、ランニングをする人にとっては欠かせない機能の一つ。歩数の計測方式には機器内にある振り子が揺れると歩数をカウントする「振り子式」と、電圧を利用する「3D加速度センサー式」の2つがある。また移動距離を算出したり、GPS機能を備えているフィットネストラッカーもある。

心拍計測機能

最近のフィットネストラッカーの多くが備えている機能が「心拍計測機能」。腕や胸に着用することで心拍数を測定できる。測定方法は「自動」「手動」の2種類。トレーニング中の心拍数を記録することで、運動強度を適切に維持したり、最適なペースの調整が可能になるため、過度なトレーニングの防止にも役立つ。また心拍数はストレスも関係する。心拍数変動(HRV)を解析し、ストレスの増減レベルを確認できる。さらにそのストレスが物理的なストレスか感情的なストレスなのかを認識できる機種もある。

睡眠管理機能

厚生労働省の平成29年「国民健康・栄養調査」によると、日本人の5人に1人が睡眠による休養が充分にとれていないという。睡眠不足は高血圧、糖尿病、動脈硬化等の生活習慣病の原因になると言われており、近年、良質な睡眠へのニーズは高まっている参考:厚生労働省の平成29年「国民健康・栄養調査」。そこで注目されている機能の一つが「睡眠管理」機能。眠りに落ちたタイミングから自動で計測を開始する。単純に睡眠時間を計測するだけでなく、レム睡眠やノンレム睡眠を検知して眠りの深さや質を測定する製品もある。リストバンド型(腕時計型)や衣服につけるクリップ型などに搭載されている。

アプリ連携機能

フィットネストラッカーは、前述のように、いわば”身につけるコンピュータ”。スマートフォン(スマホ)との連携が可能で、実際多くの製品がスマホアプリと連動し、幅広い機能を利用できる。例えばフィットネストラッカーで記録した身体記録をスマホで閲覧することもできるし、SNSから運動状況を仲間と共有することも可能。さらに従来のスマートウォッチのように電話やLINEなどの着信を確認する機能を備えているものもある。今後も連携機能が強化・追加されることで、より便利に快適に利用できるようになるだろう。

防水機能

常に身につけておく機器として気を付けたいのが防水機能。防水機能が備わっていれば、水泳や屋外での活動、汗をかく運動などレジャーやスポーツなど様々なシーンで利用しやすい。また日常生活では、洗い物をしたり、お風呂に入るなど水に触れる機会が多い。防水機能があればそうした状況でも付け外しが不要で、装着し続けることができる。

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