ダイエットアプリ5選|人気アプリの特徴と市場動向(2/4)
ダイエットアプリの動向
女性に人気のダイエットアプリの動向を把握する前に、健康関連サービスの市場規模や消費者行動の調査から、ダイエットアプリに求められる機能や消費行動について理解しておこう。
健康関連サービスの市場規模
三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、国内の健康関連サービス(※)の市場規模は約80億円(健康関連サービスの動向整理,2017.9.27)。9割は「月額利用料・会費」が占め、残りの1割は「購入(初期費用)」と算出している。ダイエットアプリのみの市場規模は示されていないが、サブスクリプション型が主流のダイエットアプリは「月額利用料・会費」に分類されるので有望市場と言えるだろう。
サブスクリプションは今や世界的潮流となっており、アプリ課金は新たな消費行動として若い世代を中心に浸透してきている。生活者のヘルスリテラシーの高まりも後押しとなり、個々のユーザーニーズに、より合致したダイエットアプリが登場すれば今後のさらなる需要拡大が期待される。
(※)健康管理/食事管理/ダイエット/睡眠管理・睡眠の質向上/体調管理/ストレス管理・メンタル管理/運動管理・スポーツ指導/健康相談・遠隔医療
ダイエットアプリに必要とされる機能
そもそもダイエットアプリにはどのような機能が求められるのか?それには消費者の健康行動を理解する必要がある。参考になるのは「情報機器で記録したことがある健康データ(三菱UFJリサーチ&コンサルティング, 健康関連サービスの動向整理,2017.9.27)」の調査結果。それによると情報機器で記録したことがあるのは、降順に次の項目。以下は20代〜60歳以上の全体の調査結果。
- 体重(75.0%)
- 歩数(68.4%)
- 体脂肪率(42.8%)
- 運動に関わるデータ(35.4%)
- 血圧(31.6%)
- 食事内容(28.0%)
- 睡眠時間、眠の質など睡眠状態(27.8%)
- 心拍数(24.6%)
- 生理記録(23.0%)
- 摂取カロリー(22.2%)
- 体温(17.4%)
- 便通(13.4%)
- 胴囲(11.6%)
- 飲酒量(6.8%)
- 喫煙量(4.4%)
- 記録したことがない(3.4%)
- その他(0.6%)
次に「情報機器で今後記録したい健康データ」について聞くと、次のような結果となった。「記録したことがあるデータ」とほぼ変わらない順番だが「記録したことがあるデータ」より多かったのは「摂取カロリー」「飲酒量」などだった。なお、20〜60歳代以上の各年代の調査結果は資料(pp.21-22)から閲覧できる。年齢によって結果が異なるので、ターゲットのニーズやアプリに搭載する機能を考えるのに参考になる。
- 体重(64.6%)
- 歩数(51.2%)
- 体脂肪率(45.4%)
- 血圧(35.4%)
- 運動に関わるデータ(33.8%)
- 睡眠時間、睡眠の質など睡眠状態(32.2%)
- 摂取カロリー(30.6%)
- 食事内容(26.0%)
- 心拍数(24.2%)
- 体温(20.6%)
- 生理記録(17.6%)
- 便通(16.8%)
- 胴囲(14.4%)
- 飲酒量(12.6%)
- 喫煙量(8.2%)
- 記録したことがない/記録したいと思わない(6.6%)
- その他(1.2%)
他、資料にはアプリの月額利用で支出している金額(p.29)、アプリなど健康関連サービスの選定時に重視した事項(p.31)、健康関連サービスで最も利用している計測機器(p.27)、利用頻度(p.28)などを掲載。参考資料としておすすめ。
参考資料
- ■健康関連サービスの動向整理(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)