「精神障害」男性より多い唯一の業種は?特にストレスケアが必要な女性たち

平成29年版過労死等防止対策白書では「過労死等をめぐる調査・分析結果(第3章)」の中で、業種別に精神障害が起きた数を掲載している。これによると、男女合わせて最も多いのは以下5業種(調査対象期間:2010年1月〜2015年3月)

  1. 製造業(349件)
  2. 卸売業、小売業(290件)
  3. 医療、福祉(230件)
  4. 運輸業、郵便業(214件)
  5. 建設業(148件)

 

次のグラフを見てもわかる通り、いずれの業種においても男性の方が精神障害の事案数が多いが、唯一飛び抜けて女性の方が多い業種がある。「医療、福祉」だ。

このうち自殺事案にまで発展したのも、業種別に見ると、女性の中で最も多かったのは「医療、福祉」だった。「医療、福祉」で女性の精神障害事案数が多い理由としてまず考えられるのは、この業種においては男性よりも女性の就業が圧倒的に多く、また、女性だけで見ても、就業者数の割合が全業種の中で最も多いことだ。

もう一つは、働き方や心理的負担の大きさだ。拘束時間が長く、さらに交代勤務や深夜勤務など勤務時間が不規則な上に、精神的緊張を伴うことも多い。心身ともにストレスがかかる仕事がゆえに、うつ病などといった精神障害を抱えやすいと考えられる。

総務省統計局のまとめによると、2016年の「医療、福祉」就業者数は男女合わせて808万人(前年比24万人増)で、就業者が最も増加した業種としている。高齢化が急速に進んでいることからも、「医療、福祉」に従事する女性は今後さらに増えていくと考えられる。この業種は心身ともにストレスを抱えやすいこと、さらに就業者数が増えることも考え、「医療、福祉」に従事する女性のストレスケアは全業種の中でも特に重要性が高い。
 
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