2021年 女性の消費トレンド(6/6)

期待の女性市場

最後、期待の女性市場をお伝えします。

1.「働く女性世代」対象の「リカバリー市場」

1つ目は「働く女性世代」対象のリカバリー市場です。職場では生産性向上や効率化、女性活躍を求められ、疲れやストレスがたまるばかりの働く女性たち。全年代の働く女性たちが求めるのは「癒し」や「ストレス緩和」ではなく、「リカバリー、つまり回復」までできること。癒されて終わるだけでリカバリーまでできなければ、また翌日・翌週から100%の力で頑張れないからです。疲れている働く女性だけでなく、月経・更年期などで定期的・継続的に体が“だるく”なる女性も「癒された後に、リカバリーまでできる」ニーズは強いです。

2.「高齢女性世代」対象の「一般のモノ・コト市場」

2つ目は「高齢女性世代」対象の「一般のモノ・コト市場」です。シニア向け商品サービスが続々と登場していますが、いずれも80~100歳代を想定されたものは少ないのが現状です。高齢者市場、特に80代以上を対象にしようとすると、どうしても介護・医療が中心となりがちですが、医療技術・ヘルスケア産業の急速な発展で、今後は元気な80代以上の女性も同時に増えていくでしょう。「高齢女性を対象とした、介護・医療系ではない、普通のモノコト市場」は今後大きな可能性があります。この市場は競合がとても少ないのも魅力の一つです。

3.「全女性世代」対象の「リアルな交流市場」と「芸術・エンタメ市場」

3つ目は「全女性世代」対象の「リアルな交流市場」と「芸術・エンタメ市場」です。ありきたりの買い物に飽きてきた女性たちの関心は、近年、アートなどの芸術に向き始めています。実際に、芸術家と愛好家をマッチングするサイトが登場したり、アート専門店の売れ行きが伸びていたり、絵画のレンタルサービスが登場したりと、これまでどちらかというと富裕層や一部の限られた人、あるいは高齢者層の楽しみ方だったアート・芸術が幅広い層の女性たちの生活に自然と取り入れられています。例えばデジタルアートを手掛けるチームラボによるイベントはいずれもとても人気です。アート・芸術は新しいエンタメとして関心を高めています。

 

以上です。本日の内容が一つでも皆様の女性マーケティング戦略のヒントにお役立て頂けますと嬉しい限りです。本日は誠にありがとうございました。

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