【統計を読む】女性の乳がん罹患率、40代から急増 70代前半がピーク
ヘルスケアにまつわる統計から、女性の健康課題を性差や年齢の違いに着目して読み解くシリーズ「統計を読む」。今回は「乳がんの罹患率」を、女性・年齢階級別にグラフ化した(厚生労働省「2023年 全国がん登録 罹患数・率」)。
乳がんの状況:女性罹患数は年間で10万人
厚生労働省の全国がん登録によると、2023年に乳がんと診断された女性は10万2592人。女性のがんの中では、乳房の罹患数が最も多く、全体の23.5%を占めた。年齢構成の違いを取り除いて比較する「年齢調整罹患率」を見ても、乳房は151.1人/10万人と、女性の部位別で最も高かった。次いで、大腸、肺、子宮、胃の順となっている。
さらに、75歳未満の累積罹患率は、乳房が9.0%で、女性の部位別で最も高かった。累積罹患率は、一定の年齢までにそのがんに罹患する確率を示す指標で、ここでは75歳未満について算出されている。
乳がん罹患率:40代前半と70代前半の二峰性
年齢階級別に見ると、乳がんの罹患率は30代から上昇し、40代に入ると急増する。45~49歳で一つ目のピークを迎えた後、50代前半で低下。その後再び上昇し、70~74歳で二つ目のピークを迎え、全年齢階級で最も高くなる。こうした二峰性は、日本人女性の乳がん罹患率の特徴として以前から報告されている。


























