【新社会人の皆さん】女性ヘルスケア市場を網羅的に理解するまとめ記事(1/3)
ヘルスケア業界で初めてお仕事をされる方向けに「女性ヘルスケア業界」を網羅的に理解するためのまとめ記事をつくりました。いつもウーマンズラボをご覧頂いている先輩の皆様方より、ぜひ当記事をご案内いただければと思います。
以下でご紹介している記事を全てご覧頂くことで、女性ヘルスケア市場について全体像を把握し、事業推進のポイントなどを理解できます。全て読破するには相当な時間がかかりますが、在宅ワーク・外出自粛が続く中、思うように仕事を進められない方々も多くいらっしゃると思いますので、こういうときこそ学びの時間としてお役立て頂けますと幸いです。
目次
祝!編集部よりご挨拶
改めまして、こんにちは!ヘルスケア(健康・予防医療・美容)専門の女性マーケティング支援事業を行うwoman’s(ウーマンズ)です。当メディア「ウーマンズラボ」はwoman’s(東京・台場)が運営するヘルスケアニュースサイトで、主にヘルスケア市場の女性トレンド、女性消費者動向、企業のマーケティング事例などの情報を発信しています。皆さまの「女性ヘルスケア業界について知りたい、女性マーケティングについて知りたい」に応えます。
これからヘルスケア業界でご一緒できることを楽しみにしております。皆さまのご活躍をお祈りしております!どうぞ、これからウーマンズラボを末永くよろしくお願い申し上げます。(ウーマンズラボ編集部一同 2020年4月7日)
ヘルスケアや女性を取り巻く問題を知る
Z世代は性差に寛容と言われているため、新社会人の皆さんの中には「女性差別、女性を取り巻く問題」という言葉に違和感を持つかもしれませんが残念ながらまだまだ男性主体の日本社会には、女性蔑視・女性差別が存在します。
もちろんそうではない企業や男性たちもいますが、日本の管理職比率が男性約9割(国際労働機関報告書2019)であること、育休取得はいまだに圧倒的に女性の方が多いこと、家族の介護が必要になって離職をするのは女性の方が多いこと、ジェンダーギャップ指数が世界153か国のうち121位(世界経済フォーラム2019)であることなどを踏まえれば、まだまだ日本は男性主体の社会と言わざるを得ません。
男性主体の社会では、男性が事業判断を下すことが圧倒的に多いため、女性蔑視ともみられるような企業のプロモーションやCMが今でも後を絶ちません。当然それらは女性の反感を買い、炎上し、企業は謝罪に追い込まれるといった事態へと発展してしまいます。反対に、女性を応援したり女性の気持ちに寄り添った企業のプロモーションやCMは、たちまち女性に支持され話題を集めます。
男性主体の社会は残念ながら医療業界でも存在してきました。「医学の父」と言われ、そして医学史上初の医師として知られる「ヒポクラテス(紀元前460年頃~紀元前375年頃)」が誕生してから長きにわたり、治療・診断は男性の体を基準に行われてきました。「男性と女性、そもそも体のつくりが異なるのだから、治療も診断も男女分けるべきでは?」という「性差医療」が取り入れられるようになったのは実はごく最近のことです。そういった背景もあり、女性のヘルスケアは対応が遅れていると言われています。
女性をターゲットにしたビジネスを行う上で、そして真に社会課題解決を行っていく上で、女性差別や女性蔑視という意識や風潮は当然ながら払拭していくべき重要事項です。以下記事では、女性ヘルスケア業界を取り巻く課題を取り上げています。
- 女性ヘルスケア業界、11個の課題
(1)企業の商品・サービス・情報が生活者の健康を脅かす
(2)貧困層の健康をどう守る?非正規雇用シングル女性、単身高齢女性、シングルマザーが顕著
(3)働く女性の健康課題は山積み
(4)世界のヘルスケアが優先すべきは「女性」「少女」「希少疾患」「デジタルヘルス」
(5)女性に多いメンタル疾患
(6)超高齢社会市場は分からないことだらけ
(7)「老後と死に方」に向き合う時代へ突入
(8)誰もが病気になる可能性はあるのに、他人事?
(9)男が上で女が下なの?真の男女平等を目指す
(10)“健常者至上主義”社会からユニバーサルな社会へ
(11)地域格差をどう縮めるか?
数字から理解する日本人の健康状態
国内のヘルスケアビジネス基礎知識として押さえておきたい、日本人の健康や寿命の状況。
- 平均寿命、男女ともに過去最高
- 47都道府県の健康寿命ランキング
- 47都道府県の平均寿命ランキング
- 日本の三大死因、最新順位
- 国際比較で見えてくる、自殺死亡率が高い日本の若者
- 100歳以上高齢者数が過去最高に 女性は全体の88%
ヘルスケアビジネスの市場規模
2025年には市場規模が33兆円にまで成長すると見込まれているヘルスケア産業。これからの国内のヘルスケアビジネスの市場チャンスはどこにあり、どのようなポイントで事業を進めていけば良いのか?ヘルスケアビジネスの全体像を確認したいビジネスパーソンに向け、ヘルスケア産業を網羅的に解説しています。