「時産で健康」は自動車業界からも 多忙極める女性の運動ニーズに応える

多忙を極める現代人の間で新たな時間を生み出す「時産」ニーズが強まる中、「時産」を叶える商品やサービスが増えている。自動車業界からは、運転時間を運動時間にあてることで「時産」を叶えてくれるシートが登場した。

運転しながらエクササイズ

自動車内装品メーカーのTSテック(埼玉・朝霞)は、エクササイズとライディングをかけ合わせた造語「エクサライドシート」を開発、先月末東京ビックサイトで行われた東京モーターショー2017に出展した。

エクサライドシートは、座る人の体を快適ポジションに補正する機能や、理想の姿勢にうながす形状に自動調整する機能に加え、「運転しながら エクササイズ」できる機能を搭載。座面部には、上体の振れは少なく骨盤を効果的に動かす装置が内蔵されており、身体の深部にあるインナーマッスル(主に腹横筋)を刺激して体幹運動を促す。これらの運動は運動強度レベル3に相当し、65kgの成人男性の場合30分の運転で約100kcal消費するという。運動モードは運転状況に合わせて以下2つ。

 停車時は「ツイストモード」

アイドリングストップ時などの停車時は、動作の大きい「ツイストモード」。

画像:テイ・エス テック

安定走行時は「スイングモード」

高速道路などの安定走行時は、運転に支障のない動作の小さい「スイングモード」。

画像:テイ・エス テック

運転中の時間を使って運動したいニーズ

運転中の時間を使って運動をしたいニーズは高く、ネット上には、「仕事のほとんどの時間が運転なので、その時間を使ってお腹を鍛えたい」「車内でできるエクササイズを知りたい」「運転中のトレーニング方法」といった質問や記事が並ぶ。運転中に運動ができれば運転中の時間を有効活用できる上に、その後に改めて「運動の時間」を作る必要がない。つまり、新たな時間を確保できる=「時産」だ。エクサライドシートは、忙しい現代人に喜ばれる商品だ。

時産を叶える「ながら」商品・サービス

「時産」=1日の中で新たに時間を生み出すコツは、タスクそのものの時間を短縮する「時短」か、同時に複数のタスクをこなす「ながら」だ。最近は特に「ながら」商品・サービスの登場が目立つ。最後に、「時産」を叶えてくれる「ながら商品・サービス」の事例を見てみよう。

 

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