欧米で大ブーム「ヒュッゲ」日本でも広がる予感 新たなヘルスケアの概念

今、欧米で大ブームとなり、日本でも2017年に入ってからじわじわ注目を集め始めているのは、国連による世界幸福度ランキングで常に上位にランクインするデンマークのライフスタイル形式「ヒュッゲ」だ。ヒュッゲとはデンマーク語で「居心地のよい雰囲気・あたたかさ」という意味。

ヒュッゲを適格に表現する日本語がなく、日本人による解釈には若干各自・各メディアで違いがあるのだがおよそ次のようなものを指す。

私が生まれ育ったデンマークでは、昔から「ヒュッゲ」と呼ばれる考え方が大切にされています。これは、忙しい生活のスピードをちょっとゆるめて、人生本来の「心地よさ」を味わい、楽しむ余裕を取り戻すための暮らしの知恵です。もともとはデンマークの長く暗い冬をうつうつとせず乗り越えられるように、あたたかい色のろうそくを灯したり、気の置けない仲間で集まって一緒にくつろぎのひとときを過ごしたりする習慣から始まりました。(東洋経済「忙しすぎる日本人が知らない心の休め方」)

例えば、次のようなことがデンマーク式「ヒュッゲ」のようだ。

  • 暖炉の前で椅子に座り、炎を眺めて暖をとりながら友人や家族と会話やワインを楽しむ
  • テレビやスマホ、パソコンから離れ、肌触りの良い毛布にくるまりながら静かに読書をする
  • 外に咲いている花や葉っぱを集め、自宅でアロマキャンドルを作る
  • 昼光色などの蛍光灯ではなく、電球色など暖かみのあるオレンジ色の照明やキャンドルで部屋を灯す
  • 毎日時短を追求してストレスフルにスピーディに生きるのではなく、一つ一つの生活行動をゆっくり慈しむ
  • 自分の好きなものに囲まれ、居心地の良い空間をつくり、家時間を楽しむ
    など

日テレが毎週金曜日22時54分に放映している「ゆっくり私時間」の世界観・テーマがヒュッゲに近いかもしれない。番組設定は次の通り。

そこは自然のなかにある
とても居心地のいい一軒家。
主は都会で働く女性。
平日は都心で暮らし、金曜の夜、ここに帰ってきます。
そう、ここは彼女の秘密のWeekendHouse
ゆっくり流れる時の中に、身を置くという贅沢
さぁ、きょうも素敵なひとときの始まりです。
(ゆっくり私時間)

「家中消費」「おこもり美容」「ホームパーティ需要」「家呑み」という最近の「家重視の消費傾向」と ヒュッゲは相性が良いことに加え、日本含めた先進国を中心に「マインドフルネス」「ストレスフリー」といった心の健康を重視する流れがあることから、日本でもヒュッゲ式ライフスタイルは今後広がりを見せそうだ。

本来、ヒュッゲはデンマーク式のライフスタイルのことを指すが、各国でヒュッゲの解釈・自国での落とし込み方は微妙に異なるようだ。一部欧米ではライフスタイルの枠を超え「新しいヘルスケア」としての概念もあるようで、日本では「ヒュッゲ式ライフスタイルでメンタルヘルスケア」として定着していくかもしれない。ウーマンズが設定している20~70代女性20クラスターのうち、もっともヒュッゲが響きそうなのは「ハウスワイフママ層」だろう。

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