女性市場トレンドと消費傾向

実はさほど増えていない?コロナ禍での運動実践者

コロナ禍で、家ナカでの運動・屋外での運動をする人が増えたといった報道が目立つが、第一生命研究所が5月12日に公開した調査レポート「“コロナ禍”としての運動不足 新型コロナウイルス意識調査より」によると、実際にはさほど増えていないことがわかった(調査対象=全国の20~69歳の男女1000人)

「運動が増えた」はわずか10%前後

過半数の人が運動不足を感じているものの、かといって、自宅で運動するようになったという傾向は特に見られなかったとのこと。調査によると、「自宅で運動することが増えた」人はわずか11.2%。そして「屋外で運動することが増えた人」もわずか6.9%だった。

withコロナ時代 引き続き運動不足の懸念

5月4日の安倍首相の記者会見により、多くの生活者が「withコロナ時代の新たな日常」がこれから始まることを再認識した。3~4月と比較すると今現在はどことなく、人々がコロナ慣れしたというか、自粛から解放されたムードが漂い始めているが、当社が現在継続的に行っている調査では「引き続き自粛生活を続けていく」女性たちが多くいることがわかっている。中国や韓国など、日本よりも先行してすでに経済活動・社会活動を再開した国で再び感染者が増えているというニュースも影響しているだろう。

例えば「基礎疾患あり」「妊婦」「現在治療中」「免疫抑制剤の服用中」「後期高齢者と同居している」「自身が高齢」「同居家族を介護している」といった女性たちは特に、引き続き自主的な自粛生活を継続すると考えられる。全国一斉の緊急事態宣言が発令された4月ほどの “完全な巣ごもり感”はないにしても、やはり平時と比べれば、家ナカ時間を増やす生活は今後も続くだろう。

こういった生活者の、コロナ禍における運動不足をどのように解消するかが課題だ。20~30代女性の30%がロコモ度1(移動機能の低下が始まっている状態)、4%がロコモ度2(移動機能の低下が進行中)という調査報告(まるのうち保健室)があるように、若い世代ですら平時での運動不足が指摘されているのだから、コロナ禍における運動不足は深刻化しそうだ。あまり認識している人は多くないが、運動不足は死亡リスクになる(WHO)。注意が必要だ。

屋内で取り組めるフィットネス動画が流行っていることはウーマンズラボでも以前取り上げた通りだが、それは、もともと運動リテラシー(またはデジタルリテラシー)が高かったり、トレンドに敏感な一部の女性の行動に限られる。そうではない女性は、コロナ禍では極度の運動不足が懸念される。withコロナ時代では、新たな運動不足解消のための提案・商品・サービスが求められる。

 

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