ストレスフリーが現代女性の生き方トレンド (1/3)
仕事、結婚、出産育児、仕事と家庭の両立、キャリアアップ、介護など。人生の選択が次々と訪れる女性の毎日はとにかく大忙しでストレスフル。そんな中、悩みや疲れでストレスフルな状態から価値観や考えをリセットし、ストレス0のノンストレス状態を目指す「ストレスフリー」な生き方に注目が集まっている。自分らしく無理をせず、背伸びをしない生き方が、忙しくストレスフルな現代女性の理想になりつつある。そんな女性たちのニーズを反映し「ストレスフリー」をコンセプトにした商品・サービスも各社から相次いで登場している。
ストレスフリーは現代の生き方トレンド
多くの女性が社会進出を果たしたことで女性が歩む人生の道筋は大いに広がることとなった。しかしそれは、女性にかかる責任や負担が以前に比べて増大したとも言い換えられる。
ストレスフリーとは
ストレスフリーとは、心身に様々な悪影響をもたらすストレスがない状態のこと。心身の不調から解放された、“おだやかな状態”を表している。
ストレスフリーの生活が注目される背景
ストレスとは「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態(刺激)」のことを指すため、就職や結婚、出産など喜ばしいイベントもストレスの原因となる。そのためライフイベントが多く、都度人生の選択をせまられる女性は男性よりもストレス要因が多いと言える。実際、ストレスに関する各種調査では、ストレスを感じやすいのは女性であることが明らかにされている。さらに女性は、男性と比較してストレスによる心身の不調をきたしやすい。例えば長期にわたりストレスを感じていると月経がとまったり月経不順になったり、PMSが強く現れることはすでに広く知られている。女性にとってストレスとの付き合い方はとても大切だ。
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ストレスの主な原因
- <環境的要因>
・騒音
・天候
など - <身体的要因>
・病気
・睡眠不足
・怪我
など - <心理的要因>
・不安
・悩み
・怒り
など - <社会的要因>
・人間関係がうまくいかない
・仕事が忙しい
など
ストレスをため込みやすい人
- (例)完璧主義
失敗を許せない、妥協できない、自分に厳しく周りの評価を気にする - (例)真面目
責任感が強い、融通が利かず頑固、我慢強い - (例)ネガティブ
考えが後ろ向き、心配性、消極的
「ストレスフリー」「シンプルライフ」「ナチュラル志向」が今ドキ
国内のみならず世界的に、ストレスを避ける生き方、シンプルな生き方、無理をせずにナチュラルな生き方を選択する人が増えている。もちろん、それらは多様化する生き方・考え方の一つではあるが、昔と今を比べるとストレスフリーは以前よりも広がりを見せていることが分かる。
- 【仕事】
┗昔:給料が良く安定している大手に勤めたい
┗今:給料や安定だけを求めて好きではない仕事をしてストレスを溜めるのは嫌。正社員や大手企業にこだわらず、給料が高くなくても「好きなこと」を仕事にしたい
┗昔:仕事・昇格に燃える=仕事で自己実現
┗今:仕事だけが人生ではない。仕事に燃えてプライベートの時間を犠牲にするのは嫌。ワークライフバランスが大切。プライベートで自己実現したい - 【ブランド志向】
┗昔:高級ブランドの所有が成功の証しであり自己ブランディング
┗今:高級ブランドを手に入れるために、高いお金をつかったりローンを組んだり他に欲しいものを我慢するのは馬鹿馬鹿しい。いろんなものをコスパ良く買いたい - 【所有欲】
┗昔:自動車も新居も高級ブランドも、新しい物が欲しい。高い物はローンを組んで手に入れる。特に自動車と新居の所有は一人前の証
┗今:必要なその時々、その時の気分で使えれば十分。ローン返済・所有のために節約生活を強いられて何年も返済を続けるのはストレス。自動車も高級ブランドもシェアで十分。住宅は新居である必要はなく、リノベでもOK。賃貸であれば、自由に場所を移動できる
┗昔:いろんな物が欲しい
┗今:できる限り物を減らし、必要最小限の物だけを手元に置いておきたい(ミニマリスト)。家の中はすっきりと - 【ファッション】
┗昔:華美な洋服、ハイヒール
┗今:体にストレスを与えないラフで快適なファッションが良い。ハイヒールよりもスニーカー - 【結婚】
┗昔:結婚して家庭をもって一人前。女性の幸せは結婚にある
┗今:結婚も出産も自分のタイミングですればいい(晩婚化・晩産化)、独身でも既婚でもプライベートが充実しているかが大切
人気曲のタイトルも「ストレスフリー」(miwa/ハロプロ/大原ゆい子)
ストレスが近年の一大課題となった時代背景もあってか、ストレスフリーの言葉が入った人気曲もある。人気歌手のmiwaさんやハロプロの楽曲タイトルにも「ストレスフリー」の言葉は使われている。miwaさんの曲はドラマ「民王」の主題歌で、恋愛に振り回された女性がストレスのもとを断つ爽快な歌詞が特徴。大原ゆい子さんはmiwaさんの曲をカバーして歌い、アニメの挿入歌として使われた。ハロプロ「憧れのStress-free」では、ストレスフルな日々を送る女性がストレスフリーに憧れる気持ちをうたっている。