女性差別の例 〜日本・世界の男女格差/ジェンダー問題の現状〜(3/4)

女性差別の例 〜日本〜

実際に、国内においてはどのような場面で女性差別が存在するのか?女性差別・男女格差が強い分野、職場・家庭における差別の例、企業の女性差別意識が引き起こした炎上の例を見ていく。

女性差別・男女格差が強い分野

内閣府が実施した「男女共同参画社会に関する世論調査」では、男女の地位の平等感について分野別に調査。各分野で異なる男女格差の実態が浮き彫りとなった。男性が優遇されているとする回答率が7割を超えたのは「政治」と「社会通念・慣習・しきたり」、続いて5割を超えたのが「職場」。2018年の各国議会の女性進出に関する報告書をみると、日本は193ヵ国中165位で政治についての女性参画はいまだに進んでいない。

  • 【各分野における男女の地位の平等感「男性が優遇されている」と答えた割合】
    1位:政治(73.5%)
    2位:社会通念・慣習・しきたり(70.4%)
    3位:職場(56.6%)
    4位:法律・制度(45.2%)
    5位:家庭生活(43.4%)
    6位:自治会・PTAなどの地域活動(33.5%)
    7位:学校教育(16%)

職場・家庭における女性差別の例

「職場」における女性差別としては、賃金・待遇の格差や、セクハラなどが問題視されている。なかには、男性社員と同じ仕事をさせながら、掃除やお茶くみ、コピーなどは女性社員のみに担当させる会社もいまだに存在し、昔からある性別役割分業の意識の根深さがうかがえる。

また女性管理職の少なさも日本では克服すべき課題。市場調査メディア「ホノテ」が行った調査によると、「生活の中で、“男女格差が大きい”と思う場面」のトップには「管理職への登用」が挙げられた。

  • 【生活の中で“男女格差が大きい”と思う場面】
    1位:管理職への登用
    2位:育児に対する役割
    3位:職場での役割
    4位:家庭での役割
    5位:給与水準

女性差別・男女格差を意味するキーワード

  • 《男尊女卑》
    男性の権利を重くみて、女性の権利を軽んじること
  • 《性別役割分業》
    「男は仕事、女は家事」というような性別による役割や労働に違いがあること
  • 《ワンオペ》
    一人で、仕事・家事・育児をこなさなくてはならない状態のこと。主に母親となる女性を指すことが多い。「ワンオペ育児」とも
  • 《性を売りにした企業広告》
    女性の性を売りにした企業広告による炎上も後を絶たない。2015年には女性客がターゲット層であるはずの駅ビルショッピングセンターのルミネが、「社内の女性の位置づけ」を「職場の華であるべき」といったメッセージ性を広告に持ち出し、波紋を広げた

女性差別を感じさせ炎上した事例

厚労相による「女性は産む機械」発言

2007年、松江市で開かれた自民党県議員の決起集会で、当時の厚労相だった柳沢氏は女性について「産む機械」と発言。女性を見下した発言として世間やマスコミから批判の声が集まった。

少子化問題を無視した「子ども3人くらい産んで」発言

桜田義孝前五輪相は2019年、自民党参院議員のパーティーにて「子どもを3人くらい産むようお願いしてもらいたい」と発言。経済的な事情で理想の子ども数をもてない親はもちろん、身体的な理由で子どもを授かれない女性からも批判が相次いだ。

「女性は陰湿」としたLOFTのバレンタイン広告

2019年のバレンタインに向けてLOFTは、女性5人が集まって楽しむような動画と広告ポスターを作成。しかしその内容は、女性の本音と建前が交互に繰り広げられ、仲良しのフリをするギスギスとした女性の友人関係だった。背後では髪を引っ張ったり服をつねったりする様子が描かれ、「女性は陰湿」といった偏ったイメージ広告で物議をかもした。

顧客をいじるようなイラストを投稿 キリンの「#午後ティー女子」

2018年キリンは、自社製品である「午後の紅茶」を飲んでいそうな女性として、4タイプの女性像をイラストで投稿。しかしそれは「モデル気取り自尊心高め女子」「ロリもどき自己愛沼女子」「仕切りたがり空回り女子」「ともだち依存系女子」と名付けられ、女性をモノ扱いし小馬鹿にするようなイラストばかりだったため炎上。

VOCE「女の市場価値」、ワコール「性の視点」

女性をターゲットにしている企業ですら、女性に対する差別発言で炎上。

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