中高年層の健康情報の測定・管理方法、デジタルよりも簡便な測定器

歩数、血圧、心拍数、体温などの健康状態を記録するウェアラブルデバイスやスマホアプリなど、デジタルを駆使した健康管理アイテムは日々進化を遂げているが、最も健康ニーズが高い中高年層の間ではまだまだ浸透する気配はなさそうだ。

平成30年版高齢社会白書によると、50代後半以上で歩数や血圧、体重など自分の健康情報を管理・測定している割合は男女ともに約60%ほどと半数以上が健康管理のための記録をしているが、スマートフォンやパソコンやタブレットを使って測定・管理しているのは男女ともに4%以下と低い割合。一方で、歩数計や脈拍計などの記録装置つき測定器を利用している人は男女ともに31%。仕組みが複雑ではなく誰もがシンプルに使える測定器の方が圧倒的に支持されているようだ。

ただ、今後は状況が徐々に変わっていくことも予測できる。スマホを使って測定・管理している人を年齢別に見ると、55〜59歳に関しては、男性は7.7%、女性は13.6%で他の年齢階級よりも割合が高い。スマホ保有率が高いことと連動しているのだろう。スマホ保有率が高い50代が60代に突入する頃は、60代がデジタルツールを使って健康管理をする姿をあちこちで見かけるようになるかもしれない。

 

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