年齢で異なる「商品やサービスを選ぶときに意識すること」

「商品やサービスを選ぶときに意識すること」は男女で異なる傾向が見られることを先日の記事でご紹介したが、年齢層によっても異なる傾向が見られる。今回は年齢層別に「商品やサービスを選ぶときに意識すること」を見てみよう。

以下の表では「商品やサービスを選ぶときに意識すること」を年齢層別に掲載している。

商品・サービスを購入するときに意識すること

出典:「平成30年版 消費者白書」消費者庁

  • 全年齢層において「価格」「機能」を気にする人が多いが、特に気にするのは50代以下。
  • 「安全性」を気にするのは30代以上。結婚して家族ができることや、加齢により健康意識が高まることが関係しているか。
  • 若い人ほど「評判」を気にする人が多く、60代以上では約半数は気にしていない。若い世代では口コミを見て購買を決定する文化が根付いていることが理由と言えそう。
  • 「購入時の説明や対応等の接客態度」「苦情や要望に対する対応」を気にするのは30代以上。若い人は中高年層ほど企業側の態度は気にならないようだ。
  • 「ブランドイメージ」を気にしている人は全年齢層において半数以下。モノ飽和の時代に入ったことが影響しているのか、ブランド至上主義者はそう多くはないようだ。
  • 「特典」を気にしている人は全年齢層において半数以下だが、特に気にしている人が多いのは30〜50代。この世代は住宅や自動車など大きな買い物が多く、育児期にあたる人も多い。少しでもお得に生活したいニーズがあるのかも。
  • 「商品やサービスが環境に及ぼす影響」「経営方針や理念、社会貢献活動」など、企業が世の中に与える影響や活動を気にしている人が多いのは60代以上。消費経験が豊かになるにつれ、企業の姿勢を見る人が増えるようだ。
  • 「広告」を気にする人が他年齢層と比べて多いのは50代以上。友人や家族など周囲の人の口コミやweb上で閲覧できる口コミを消費の判断基準にしている若い世代は、広告を気にする人は少ないようだ。

 

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