世界の消費者が「支持する成分」「不健康と思う成分」
食品・医薬品・化粧品に使用される成分の中で、世界の消費者に最も健康的と支持されているのは「アロエベラ」だったことが、グローバル市場調査会社のデータ「Key Insights from GlobalData’s 2019 Q3 Global Survey」でわかったという(美容経済新聞)。
化粧品、医薬品、食品と活用の幅が広いアロエベラは、健康や美容に有用な成分を含む万能植物・スーパーフードとして知られている。
アロエは、傷の治療やさまざまな皮膚症状に対しては皮膚へ局所的に、下剤としては経口で使用されていました。今日では、アロエはこうした使用法に加え、糖尿病、喘息、てんかんや変形性関節症などのさまざまな疾患の民間療法または伝統療法として用いられています。また、アロエは変形性関節症、火傷、日焼けおよび乾癬に対しては皮膚へ局所的にも使われます。(引用:厚生労働省「統合医療に係る情報発信等推進事業」)
他のスーパーフードのような目新しさはないが、別名「キッチン・ウィンドーシフル・プラント(台所の窓辺に置く植物)」と呼ばれるだけあって、アロエベラは多くの人に親しまれ続けている植物の一つ。
(社)日本アロエ科学協会によると、アロエは4,000年以上前から人類に使われてきているという。クックパッドで「アロエベラ」を検索すると、主にはヨーグルトやスムージーの具材としてアロエベラは利用されているようだが、中にはお刺身、ユッケ、トーストの具材として食する人も。
アロエベラは、音を楽しむASMRの材料としても人気が高い様子。Youtubeにはアロエベラを切断する音を楽しむための投稿が多数ある。
世界の7割の人に支持されているアロエベラに対し、約半数の48%が不健康な成分として挙げたのは大麻・マリファナだった。ただ、ミレニアル世代に関しては大麻・マリファナには肯定的な見解も持っているとのこと。近年、ヘルスケア市場で存在感を増し始めている「CBD」ブームが影響していると考えられる。
女性の健康食品の選択基準は?
小林製薬の紅麹サプリを巡る問題で、健康食品への不信感や動揺が消費者の間で広がっています。特に男性よりも健康意識・健康行動者率が高い女性による “健康食品の摂取控え” が懸念されることから、健康食品を普段摂取している20〜70代女性を対象に、健康食品に対するイメージの変化や、今後の摂取意向、今後の健康食品の選択基準を調査しました。女性たちのリアルな声からは、今後の健康食品の開発・販促・コミュニケーション設計のヒントを見つけることができます。詳細は「紅麹サプリ問題で、健康食品の選択基準に変化 女性消費者分析でわかった88キーワード」へ。
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