ソーシャルギフト市場は急速拡大、消費者も企業も支持する理由と事例(2/3)

ソーシャルギフトの市場規模

ソーシャルギフト市場は、CtoC、BtoC、ともに年々拡大している。

市場規模は拡大、2021年に1310億円へ

矢野経済研究所によるとソーシャルギフトの国内市場規模は2014年度が82億。年々拡大し2018年は1,167億円で、4年で14倍の急成長を見せている。2023年度は2,492億円までに成長すると予測している。

ソーシャルギフトが人気の理由 〜消費者視点〜

ファッション、通勤服、生き方、メイク、結婚式などあらゆる場面で「カジュアル化」が進む中、カジュアル化はギフト市場でも起きている。かつての中元・歳暮といった堅く儀礼的なギフトは敬遠され、替わりにカジュアルギフトの需要が拡大。ソーシャルギフトサービスは、そんなカジュアルギフトニーズに応えていると言える。ソーシャルギフトサービスが人気の理由は以下が考えられる。

  • 会う機会が少ない友人や親せき、知人などとの“つながり”を維持する手段として便利
  • プライバシーがより重視される昨今、相手の住所を尋ねることなく気軽に贈ることができる
  • わざわざ店舗に行ってギフトを探して発送する、という手間を大幅にカットできる
  • 「ドリンク1杯」「チョコ1つ」といった低価格商品でも、相手に喜んでもらいやすい

ソーシャルギフトが人気の理由 〜企業視点〜

ソーシャルギフトをマーケティングに活用する企業は急速に増えている。矢野経済研究所は、企業がソーシャルギフトを活用するメリットとして4つを挙げている。

  1. 景品の管理や郵送などのコスト削減
    従来の商品を直接プレゼントする方法は管理や郵送にコストがかかるが、ソーシャルギフトはデジタルでプレゼント送付が完結するため、管理費や郵送費がかからない。
  2. データを簡便にまとめ、手軽にマーケティングへ活用
    従来は、プレゼントキャンペーンでは応募者の個人情報の入力や取りまとめる際に手間がかかる。一方、ソーシャルギフトはデータで一括管理ができるため、分析やマーケティングへの活用がスムーズにできる。
  3. 個人情報管理の手間やリスクを削減
    社内での個人情報の取り扱いは管理に手間やコストがかかるだけでなく、漏洩のリスクが伴う。ソーシャルギフトであれば、送り先がわからない相手へもギフトを贈ることができるため余計なコストやリスクを減らせる。
  4. 受け取る側が好きな商品を選ぶことができるので、顧客の満足度を高められる
    キャンペーンやノベルティとしてプレゼントを贈る場合、従来のやり方では、企業側の判断で景品を選択する必要があり、景品の内容によっては、顧客の好き嫌いが分かれ応募に取りこぼしの懸念がある。だがソーシャルギフトは受け取る側が好きな景品を選べるので、取りこぼす心配がなく、同時に顧客の満足度を高められる。
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