オウンドメディアとは?立ち上げ手順とヘルスケア企業事例(2/3)

オウンドメディアを運営するメリットとデメリット

オウンドメディアのメリット

1.広告費用をかけずに宣伝できる

サーバー管理費や運用のための人件費などはかかるが、広告費用がかからないのがメリット。基本的には自社のみで管理・運用でき、一般的な広告よりもはるかに低いコストで商品・サービスをPRすることができるため、長期的な広告運用が可能になる。

2.顧客データの収集

オウンドメディアに会員登録できるようにしておけば、顧客データの収集が可能。

3.公式サイトへの流入増加

オウンドメディアに公式サイトへのリンクを貼って、公式サイトへの流入増加を図ったり、商品・サービスの購入につなげられる。

オウンドメディアのデメリット

1.負荷が大きい

自社で運営する場合、オウンドメディアを持つことは大きな負荷となる。サイトには管理者が必要になるし、コンテンツ制作を自社でまかなうとなれば編集部が必要になる。本業を行いつつオウンドメディア運用までこなすのはなかなか難しい。実際にオウンドメディアを立ち上げたはいいが、1年もせずに更新がストップしたりメディアを閉鎖する企業は多い。

2.即効性がない

オウンドメディアだけで集客できるようになるまでには、それなりに時間がかかることを覚悟しておかなければならない。オウンドメディアは一から立ち上げるものなので、コンセプトやペルソナの決定、コンテンツの企画、記事制作まですべて行う必要があるし、コンバージョンを達成できるメディアに成長させるのには緻密な戦略設計とある程度の時間が必要だ。なかなか成果につながらないことが原因で担当者らのモチベーションを維持できずに、オウンドメディア運営を断念するケースも多く見受けられる。

継続的に運営することで規模が拡大し、成果を得られるようになっていくのがオウンドメディアの特徴だが、立ち上げてすぐに成果に直結するわけではないことは担当者含め、職場の関係者・協力者にも予め理解しておきたい。

オウンドメディアを立ち上げるときに必要なステップ

コンテンツの戦略を設計する

オウンドメディアを立ち上げる前に、まずは市場調査を実施する。商品・サービスと同様、市場ニーズが高いオウンドメディアを作らないと、せっかく作っても目的を果たせないからだ。次にオウンドメディアのゴールを設定する。認知度の向上、リードの獲得、オウンドメディアそのもののマネタイズなど、ゴールは企業ごとに異なる。

ペルソナを設計する

続いてオウンドメディアのペルソナ、つまり読者像を細かく設定する。年齢、性別、職業、趣味、興味関心、情報収集の方法、抱えている課題など、具体的なペルソナを設計することでユーザーのニーズに沿った質の良いコンテンツを作成できる。

コンセプトを決める

ペルソナを設定したら、次に決めるのはオウンドメディアのコンセプト。競合サイトとの差別化ポイントを意識しながら“特徴”を何にするか決定する。明確なコンセプトを最初に設けることで、コンテンツに統一感を持たせることができ、且つ運営していく中で起こりがちな“方向性・軸のブレ”を防止できる。

コンテンツを設計する

次に、ペルソナのニーズに合ったコンテンツを用意する。同じ顧客でも顕在顧客層と潜在顧客層とではニーズが異なるので、多様なコンテンツを用意することでコンバージョンアップを狙う。カスタマージャーニーを作成し、それに沿ったコンテンツを段階的に設計する方法もおすすめ。カスタマージャーニーとは、カスタマー(顧客)のジャーニー(旅)という意味で、ペルソナの考え方や行動の流れをいう。顧客が商品・サービスを利用するまでに、どんなことを考えてどう行動するのかをイメージしておくことで、適切なタイミングでPRすることが可能になる。

コンテンツを制作する

どんなコンテンツを用意するか決めたら、いよいよコンテンツ制作の段階へ。コンテンツを作るときのポイントは以下。

  • 1つの記事で1テーマにする。1記事に多くの情報を盛り込むと、わかりにくくなってしまうため
  • KPIを達成できるコンテンツにするために、常にユーザー視点・ユーザーニーズを意識する
  • キーワード検索で上位表示されるよう、SEO対策も行う
  • 写真やイラスト、動画は積極的に活用する。「読んで理解する」より「見て理解する」方が好まれるため
  • 記事が完成したら校正校閲を行い、誤字・脱字やファクトチェックを実施する

せっかくコンテンツを制作するならバズらせたいもの。女性マーケティング視点で考えるバズらせるコツや実際にバズった企業のコンテンツ事例は以下の記事をチェック。

サイトを準備する

オウンドメディアの設計が済んだら、公開に向けて以下準備を進める。

  • サイト名やドメイン名を決める。オウンドメディアのために新規ドメインを取得するか、既存サイトの一部とするかは企業によって異なる
  • CMSを使ったり、外部企業に依頼してサイトを構築する
  • サイトのデザインを決める。商品・サービスのブランディングやペルソナを意識しつつ、より魅力的なデザインを考えたい。サイトの見やすさ、使いやすさといったユーザーインターフェース(UI)に配慮することも大事だが、デザインによってユーザーへの訴求度も大きく変わる。ターゲット層の年代や性別、商品・サービスの価格帯や利用シーンなどにあったデザインにすることでコンバージョンアップを期待できる。

女性をターゲットにしている場合、以下書籍はサイトデザインの設計を考える上で参考になるのでおすすめ。


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