オメガ3脂肪酸の摂取量 性別・年齢別にチェック(1/3)
“ヘルシーな油”として認知度が高まっているオメガ3脂肪酸。サプリメントとして人気のあるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)も、オメガ3脂肪酸の一種。サプリメントだけでなく、オメガ3脂肪酸を含んでいるエゴマ油や亜麻仁油も、日常的な食事の中で採る食品として評価が高まっている。脳卒中や糖尿病など幅広い疾患への予防作用が示されていることから、もともと高齢者から注目度の高い成分ではあったが、最近ではスポーツ愛好家からのニーズやブレインサプリメントとしての活用、ペット需要などが加わり、ユーザー層はさらに拡大の様相を呈している。
目次
オメガ3脂肪酸(ω-3脂肪酸)とは?
オメガ3脂肪酸とは?
オメガ3脂肪酸とは脂肪の構成要素である脂肪酸の一つで、「ω-3脂肪酸」「n-3脂肪酸」とも表記する。体内では合成できないので、食べ物から摂取する必要がある必須脂肪酸である「多価不飽和脂肪酸」に属し、欠乏すると皮膚炎などを発症する恐れがある。よく知られている代表的なオメガ3脂肪酸は、植物油に多く含まれているαリノレン酸(ALA)、魚介類に含まれているEPAとDHA。脂肪酸の種類は下図のように分類される。
以下の病気予防の効果を示す可能性があるとされていることから、オメガ3脂肪酸を多く含む油としてエゴマ油や亜麻仁油といった植物油は「健康な油」というイメージが定着した。
- 冠動脈疾患
- 脳卒中
- 糖尿病
- 乳がん
- 大腸がん
- 肝がん
- 加齢黄斑変性症
- 認知障害
- うつ病
(参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」)
オメガ3脂肪酸を含む食材
オメガ3脂肪酸は植物油に多く含まれるが、特にエゴマ油と亜麻仁油に多く含まれている。その他、チアシード、くるみ、青魚などに含まれている。
- エゴマ油(58.31g)
- 亜麻仁油(56.63g)
- チアシード(19.43g)
- あんこう(きも、生)(10.00g)
- くるみ(8.96gg)
- なたね油(7.52g)
- さば(生)(6.56g)
- まぐろ(脂身、生)(6.77g)
- さば(水煮)(6.13g)
- 大豆油(6.10g)
- さんま(皮つき、生)(5.59g)
(( )内は可食部100gあたり。参考:文部科学省「食品成分データベース」)