塩分摂取量が最も多いのはどの世代?意外な事実と新たな課題

(最終更新:2018年8月30日)
厚生労働省が公表した「国民健康・栄養調査(平成28年)」によると、2016年の男性の平均塩分摂取量は10.8g、女性は9.2g。10年前は男性12.2g、女性10.5gだったので、男女ともに塩分摂取量は確実に減っている。

日本人の食事摂取基準2015年版で定める食塩の1日の摂取目標量(男性:8g  女性:7g)の達成までにはまだ時間がかかりそうだが、年々確実に摂取量が減っているのは、かねてより減塩が啓発されていること、減塩関連商品が増えていること、そして国民の健康意識が高まった結果と言えるだろう。

しかし視点を変えて年齢別に塩分摂取量を見てみると、重要な課題が浮き彫りになる。以下グラフは、性・年齢階級別に見た食塩摂取量の平均値。男女とも年齢の上昇に合わせて摂取量が増えており、特に60代の男女の摂取量の多さが目立つ。加齢とともに味覚が変わり濃い味付けを好むようになるからか。

4つの味覚のなかでもっとも感度の低下を自覚しやすいのは塩味です。塩味の感度が低下すると、たとえばみそ汁などの味に物足りなさをおぼえるようになります。(略)一般に味覚の感度が低下すると、無意識のうちに濃い味付けのものを好むようになります。(引用:オムロン「味覚の変化が教えてくれること」)

健康意識が高いシニア層は、「若い人よりも塩分にシビアゆえに摂取量は少ないのでは?」と考えがちだが、もともとの嗜好が「濃い味付け」になっているために、減塩を心がけていても実は十分な減塩ができていないのかもしれない。

画像:厚生労働省「国民健康・栄養調査(平成28年)」

高血圧予防など、塩分摂取に最も気をつけたいシニア層が実は最も塩分を摂取しているという事実は、今後、強化して啓発していくべき課題だ。

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