食事摂取基準 2020年度版に改訂 「フレイル予防」「中高年」に力点
今月、「日本人の食事摂取基準」が2020年度版に改訂された。「日本人の食事摂取基準」は、健康増進法に基づき「国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準」を厚生労働大臣が定めるもので、5年毎に改定が行われる。2020年度版は2020年4月1日~2025年3月31日までの5年間活用される。2020年度版の主な改定ポイントは以下。
・きめ細かな栄養施策を推進する観点から、50歳以上について、より細かな年齢区分による摂取基準を設定
・高齢者のフレイル予防の観点から、総エネルギー量に占めるべきたんぱく質由来エネルギー量の割合(%エネルギー)について、65歳以上の目標量の下限を13%エネルギーから15%エネルギーに引き上げ
・若いうちからの生活習慣病予防を推進するため、以下の対応を実施
- 飽和脂肪酸、カリウムについて、小児の目標量を新たに設定
- ナトリウム(食塩相当量)について、成人の目標量を0.5 g/日引き下げるとともに、高血圧及び慢性腎臓病(CKD)の重症化予防を目的とした量として、新たに6g/日未満と設定。
- コレステロールについて、脂質異常症の重症化予防を目的とした量として、新たに200 mg/日未満に留めることが望ましいことを記載(中略)
・食事摂取基準を利用する専門職等の理解の一助となるよう、目標量のエビデンスレベルを対象栄養素ごとに新たに設定
(引用:厚生労働省「日本人の食事摂取基準策定検討会の報告書を取りまとめました」)
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