ワーカーのメンタル不調の原因
ワーカーのメンタル不調の原因は何なのか?産業保健支援サービス「first call」を運営するMediplat(東京・中央)が産業医500人を対象に「従業員のメンタル不調」に関するアンケート調査を実施した結果、メンタル不調の原因の1位は「職場の人間関係」で、具体的な人間関係として最多は「上司との人間関係」であることが分かった(調査対象:医師専⽤コミュニティサイトMedPeerに会員登録をする医師の内、産業医資格があり、現在産業医として事業所で従事している医師500人)。
従業員のメンタル不調の原因で、多いものは?
メンタル不調の原因となる「職場の人間関係」で最も多いものは?
産業医たちによると、具体的な人間関係の問題事例として以下のようなケースがあったという。
<具体的な事例>
・ある企業で支店ごとの面談を実施した際に、特定の支店のみストレス過多の職員が多く、人間関係が悪いのが雰囲気から読み取れた。・ストレスチェックで産業医面談の希望があり面談した際、配置転換を希望された。人間関係が原因だと思われたが、本人がそうとははっきり言わないので困ったことがある。
・上司からメールの返信がないこと。新人で採用されたが、判りやすく教えてくれない状況が続き、鬱になり、精神科を受診して1カ月休職になったケースがあった。薬物治療し、他の部門(人間関係良好)で現在は生き生きと勤務している。
・目標を上司と十分に相談のうえで設定しているはずだが、本人の見込み違いなのか、上司の期待に応えようとしてなのかはわからないが、無理をしているように感じることがある。
・仕事の量が管理職になるほど高くなるのに対して、やりがいや賃金が伸びてないのが、よく見受けられます。
(引用:メドピア)
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メンタル不調で休職した後の復職、成否を分ける要因として大きいものは?
調査によると、メンタル不調で休職した後、復職がうまくいくケースとうまくいかないケースとでは、うまくいかないケースの方が多いとのこと。復職の成否を分ける要因として最も重要なのは「職場(上司や同僚)による理解やフォローの有無」だという。
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