中高年層の新ウォーキングブームは ナンバ歩き?

100万部突破「モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット(サンマーク出版)」のヒットで、これまでにも増して体幹トレーニングへの注目が高まっている。この体幹ブームに押されてじわりとやってきそうな健康ブームが、ナンバ歩き。特に相性が良さそうなのは中高年層だ。

一般女性にも浸透  体幹ブームの到来

昨年5月に発売された同書はダイエットに成功したい女性たちの心に刺さり、2017年にダイエット本の中で最も売れた書籍だ。2017年年間ベストセラー単行本実用部門1位(日販調べ)を獲得、現在もアマゾンのダイエットエクササイズの書籍部門売れ筋ランキングで1位(2017年1月23日時点)と、その人気ぶりは今なお健在だ。

先月「中居正広の金曜日のスマイルたちへ(TBS)」で同書が紹介されたのをきっかけに購入した人も多く、購入者レビューには「体重が落ちた」「ウエストの位置が上がった」「ぽっこりお腹が改善した」など、減量だけではなくスタイルの変化を高評価する声も目立つ。

モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット

体幹トレーニングを取り入れるフィットネスジムや書籍はもちろん以前からあったが、どちらかというと本格的にトレーニングをしている人やアスリートが取り入れている印象が強かった。多くの女性が体幹にこんなにも関心を寄せるのは2017年が初めてでは。体幹トレーニングの定着で、2018年はさらに盛り上がりを見せそうだ。

体幹も鍛えられるナンバ歩き

この体幹ブームで新たに注目を集めそうなのは、ナンバ歩き。江戸時代までの日本人の歩き方と言われているもので、現代の歩き方とは大きく異なる。実際にやってみよう。

  • 右脚を出すときに右手を前に出す(現代:右脚を出すときに左手を前に出す)
  • 左脚を出すときに左手を前に出す(現代:左脚を出すときに右手を前に出す)
  • 足裏全体で着地して歩く(現代:かかとで着地してつま先で蹴る)
  • 腰回りをねじらずに脚を出す(現代:腰回りをねじりながら脚を出す)

実際に歩いてみるとわかるが、この方法で歩くと使われている筋肉がいつもと違うことに気づく。体幹全体を使って歩いていることがわかるはず。

この体幹への効果に着目した、陸上競技の末續慎吾選手が自身の走法にナンバ歩きの考え方を取り入れたことが話題になり、ナンバ歩きが認知されるようになったのは10年以上前だ。

アスリートのトレーニング方法以外に注目されているのは健康効果。「長時間楽に歩けるようになる」「大きな筋肉が鍛えられるので基礎代謝が上がり太りづらくなる」「腰痛の改善」「姿勢がよくなる」など、体に良いことづくめだ。

広がるナンバ歩き

何となくマイナーで地味な印象のあるナンバ歩きだが、トレーニング方法を紹介する書籍、雑誌、動画、ブログは多い。

ナンバ歩きで健康を

心身の健康のためにナンバ歩きを提案する書籍。

すごい! ナンバ歩き

各社が提案するナンバ歩き

ウォーキングシューズを販売するミズノは、サイト内でナンバ歩きの練習方法を紹介。クラブツーリズムは今年4月、ナンバ歩きでウォーキングをするツアーを開催する。

中高年層の体幹トレーニングに

慣れれば誰でも簡単にでき、さらに大きな負荷なく歩くだけで体幹を鍛えられることから、ナンバ歩きは特に中高年層に好まれそうだ。近年のウォーキングブームで、今各地でウォーキングイベントが開催されており、最近だとノルディックウォークが中高年層の人気を集めたていたが、これからはナンバ歩きもブームになるかもしれない。

 

 

【編集部おすすめ記事】
50~60代と30~40代で異なる、太らないために気を付けていること
52万人動員「ねんりんピック」選手体験談から見えてくるシニアの生きがいとスポーツ愛
【保存版】ヘルスケア女性マーケティングに役立つ!政府公表の資料・データまとめ
【保存版】女性向けヘルスケアビジネスの基本と全体像が分かる!まとめ

PAGE TOP
×