女性マーケティングで「女性客を増やす」 戦略設計の基本(3/3)
女性客を増やす、戦略設計の基本構造
女性マーケティング戦略で最も重要なのが「ターゲット女性をライフコースで捉えること」であることを解説してきました。次に、その点を踏まえた上で「女性客を増やす、戦略設計の基本構造」について考えます。
これまで、大手企業様を中心に女性マーケティング支援を行ってきている当社ウーマンズでは「女性客を増やす、女性マーケティング戦略設計の基本構造」を以下のように捉えて、戦略設計のアドバイザリーを行っています。
【Aの解説】
「女性特有の考え方や行動」といった“普遍的な女性の特性”を理解することが女性マーケティングの基本です。この部分は、社会情勢やトレンドにさほど影響されることがありません。例としては「男性と比較して女性は共感力が高い」「理論より感情で行動・判断することが多い」「シングル女性は自由に使えるお金が多いが、既婚の専業主婦は自由に使えるお金が限られている」などが挙げられます。<Aの理解を深めるための参考資料>
20~70代の中間層女性・富裕層女性の特徴
【Bの解説】
そして【A】の次に、戦略に反映すべきことは「およそ1~3年単位で変化していく女性のトレンドや消費傾向」です。【A】は“普遍的な女性の特性”であるため、短期間でその特性が変化することはありませんが、【B】は社会情勢が強く影響するため、短期間で変化していきます。例としては「購入よりも、シェアリングの方がコスパが良い」「SDGsを意識した買い物をしたい」などが当たります。数年前までは、シェアリングやSDGsといった概念は、消費者の間ではほとんど知られていませんでしたが、ここ1~2年で一気にキーワード認知率は上がり定着してきました。このように短期間で変化していく「女性のトレンドや消費傾向」が【B】にあたります。<Bの理解を深めるための参考資料>
2020年度の女性市場トレンドと消費傾向
【Cの解説】
そしてAとBの戦略設計が終わったら、自社の業界のマーケティングやトレンドを反映します。自動車メーカーを例に挙げると例えば「注目分野の空飛ぶ車や自動運転」「試乗会を行う」、などが該当します。
A⇒B⇒Cの流れで女性マーケティング戦略を設計することで、ターゲット女性の心を掴む施策を策定しやすくなりますので、ぜひ上記流れで戦略設計を検討していただければと思います。
女性マーケティング戦略の設計前に確認!
女性マーケティング戦略を体系的に学ぼう
当稿では女性マーケティングの基本についてお伝えさせて頂きましたが、本来は「女性トレンド」「女性市場における社会課題」「社会情勢」など多岐にわたる視点から分析を行った上で、女性マーケティング戦略の設計を行います。
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- 【2回目】女性マーケティングの基本は“●●による分類作業”
- 【3回目】世代・ライフコース別の女性の特徴
- 【4回目】現在のヘルスケア市場概況
- 【5回目】女性ヘルスケア市場を取り巻く課題
- 【6回目】女性ヘルスケア業界、注目の市場
- 【7回目】覚えておきたい、近年のヘルスケア業界キーワード
- 【8回目】コロナ禍における女性マーケティング
- 【9回目】ヘルスケア&消費関連の調査結果から読み解く、女性の実態
- 【10回目】「女性マーケ」戦略時に役立つ、「マーケ」知識
女性マーケティング関連のセミナー・講演
他、当社ウーマンズは各地で女性マーケティングに関する講演・セミナーを担当させて頂いております。各回「分かりやすい」「事例が豊富で現場にすぐ活かせる内容が多い」といったお声を頂いております。最新情報は随時こちらに掲載しています。ぜひご参加いただければと思います。
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