女性の消費行動の特徴 ライフスタイル新潮流2019(2/2)

価格より質重視のメリハリ消費

「断捨離」「片付けコンサルタント、コンマリのときめく片付け術」「持たない暮らしをするミニマリスト」など、あふれ返るモノを整理整頓してシンプルに心地よく生きるライフスタイル「シンプルライフ」が近年女性の支持を得ている。“エシカル消費”や“シェアリング”も後押しし、「物を過剰に持ちすぎない生き方・暮らし方」は今後さらに広がる見込み。ベルメゾンの調査によると「今後、不用なモノを減らしていきたい」と考える女性生活者は92%でほぼ全員だ。

課題は「購入してもらう価値」の提案

とは言っても、女性たちは「消費をしない」わけではない。QOLを向上してくれるモノ・コト、本当に自分に必要なモノ・コト、気持ちを豊かにしてくれるモノ・コトであれば積極的に消費をする。「節約のために安いモノを買う」傾向は減少に転じ「不必要なモノ・コトはしっかり見定めた上で、良いモノ・コトにはお金を払いたい」傾向が強くなっている。女性によく見られる”衝動買い”という消費スタイルが一昔前の形態になる日は近いかもしれない。

シンプルライフやシェアリングが急速に浸透した2018年以降のマーケティングの課題は、「シェアではなく、あえて購入してもらう価値をどう提案するか?」。

女性の「自己投資」消費は年々活発

女性の自己投資関連消費は今後さらに大きな商機となるはず。

働く女性の増加、晩婚化、生涯未婚率の上昇、少子高齢化による年金の不安、老後の不安などから、将来に備えるため資産運用を始めとした「お金」に関するマネー講座は女性の間で人気を集めている。より自分らしく働くために、あるいは人生100年時代を意識して、転職や起業、副業のためのスキルアップに励む女性は増えている。「パラキャリ」が女性たちの新たな生き方の選択肢となっているのは、そんな流れによるものだ。

ライフコースや働き方の多様化、平均寿命の延伸が進む中、女性たちの「ライフプランを積極的に描こう」とする姿勢は強くなっている。女性がスキルアップできる機会を積極的に提供したい。

2019年 女性の消費トレンド

2019年度の女性の消費トレンドと、把握しておきたい2019年の女性市場の課題については以下記事で詳細をご紹介。

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