女性の加齢臭は30代・40代から ニオイの原因と対策商品例

職場におけるスメルハラスメントに対する関心の高まりや、ニオイ対策関連商品が各社から次々に登場していることもあり、生活者の「自分自身や他人に対するニオイ」に対する“厳しさ”は増している。その中でも特に中年以上の女性たちが悩むのは「女性の加齢臭」。加齢臭は男性のイメージが強いが、加齢臭は年齢とともに体臭が変化するものであるため、男性だけでなく女性でもミドルエイジになれば発生する。女性の加齢臭が気になり出すのは30代40代で、女性ホルモンの分泌やストレスが関係している。女性の加齢臭にはどんな特徴があり、どのようなニオイ対策商品があるのか?

女性の加齢臭はいつから?

女性の加齢臭の原因は「ラクトン」の減少

加齢臭は、若い頃にはなかったニオイが加齢とともに出ること。ロート製薬の研究によると、男性は30代以降で2-ノネナールという物質が多くなり、これが体臭の変化=加齢臭のもとになるのに対し、女性は加齢とともに10〜20代の頃に多いラクトンという甘い香りが減っていくことが体臭の変化につながるとのこと「女性の若い頃のニオイを解明!若い頃の甘いニオイの正体はラクトンC10/ラクトンC11」2018.2.14。何歳から臭い始めるかは個人差が大きい。同社によると、ラクトンは加齢臭の元である2-ノネナールを打ち消す作用があることもわかってきているという。つまり、男性は加齢とともに嫌なニオイが増加するのに対し、女性はラクトンが減ることで甘い香りがなくなり嫌なニオイが目立つようになる。

更年期の体臭を「嫌なニオイ」と感じる人も

加齢によるラクトンの減少に合わせ、更年期の体臭を「嫌なニオイ」と感じる人もいることから、「女性の加齢臭=更年期にあたる40代後半〜50代」と考える人もいる。更年期には女性ホルモンの低下により起こるホットフラッシュで汗が臭いやすいことが関係している。

ストレスによる精神性発汗もニオイの原因。資生堂の研究によれば、緊張による心理的ストレスが原因で皮膚表面から特徴的な臭いを持つ皮膚ガスが発生するという「資生堂、緊張によるストレスで皮膚から特徴的なニオイが発生することを発見」2019.10.2

30代以降で「加齢臭」の関心高まる

ロート製薬とオールアバウトが30〜40代の女性を対象に行った「女性の体臭に関する調査」によると、加齢による体臭変化を7割の女性が自覚していることがわかった(調査対象:首都圏在住30~49歳の有職者の女性,1101人)。30代以降で甘い香りのラクトンが減少する、という研究結果を裏付ける興味深い結果だ。20代の頃と比べて気になるようになった体臭は以下の通り。

  • 1位:汗のニオイ(51.4%)
  • 2位:ワキのニオイ(40.6%)
  • 3位:デリケートゾーンのニオイ(36.4%)
  • 4位:足のニオイ(35.7%)
  • 5位:頭皮のニオイ(34.0%)
  • 6位:加齢臭(21.2%)
  • 7位:脂のニオイ(20.1%)
  • 8位:体臭で気になるものはない(20.0%)

30代・40代女性が加齢臭に気づいたタイミング

同調査で、加齢とともに体臭に変化を感じた30代40代の女性が自分の体臭に気づいた理由・タイミングを尋ねたところ、以下の結果となった。部屋や空間が何となく臭ったり、服を脱ぐタイミング、職場などで周囲から指摘されて気づくケースが多いようだ。

  • 1位:日中に汗をかいた時(52.1%)
  • 2位:洗う前の洗濯物が臭った(41.5%)
  • 3位:パジャマ、枕など寝具が臭った(33.9%)
  • 4位:コート、上着などを脱いだ時に臭った(30.0%)
  • 5位:通勤電車やエレベーターなどの密室にいる時(16.7%)
  • 6位:スポーツをした時に気づいた(16.5%)
  • 7位:洗った後の洗濯物が臭った(13.5%)
  • 8位:お酒を飲んだ時に気づいた(9.0%)
  • 9位:周囲の反応で気づいた(8.1%)

女性の加齢臭ってどんなニオイ?

女性の加齢臭の特徴「わからない」

男性の加齢臭がどんなニオイなのか理解している人は多いが、女性の加齢臭についてはどんなニオイなのかわかっている人は少ないようだ。先述の調査によると、男性の加齢臭の特徴を「酸っぱいニオイ」「古くなった油」と表現する女性が多かったのに対し、女性の加齢臭の特徴を「わからない」と回答する女性は約5割いることから、自分のニオイについては気がつきにくいことがわかる。

40代・50代女性のニオイのイメージは「脂」

同調査で、女性の加齢臭が実際にどのようなニオイなのか、女性たちに聞いてみると「よくわからない」が多かった。

女性の加齢臭

出典:オールアバウト

一方で40代以降の女性のニオイのイメージについて聞いたところ、20代30代と比較して「脂」「タンス・押入れ」「線香」と答えた人の割合が高かった。

女性の加齢臭 各年代のイメージ

出典:オールアバウト

<20代>

  • 1位:甘い香り(39.0%)
  • 2位:華やかなフローラル系の香り(25.4%)
  • 3位:化粧品の香り(20.6%)
  • 4位:汗のニオイ(13.8%)
  • 5位:ハーブ系の香り(7.0%)
  • 6位:エキゾチック系の香り(5.7%)
  • 7位:脂のニオイ(3.3%)
  • 8位:タンス・押入れのニオイ(1.4%)
  • 9位:線香のニオイ(1.3%)

<30代>

  • 1位:化粧品の香り(31.9%)
  • 2位:華やかなフローラル系の香り(29.2%)
  • 3位:エキゾチック系の香り(15.5%)
  • 4位:ハーブ系の香り(14.7%)
  • 5位:汗のニオイ(10.5%)
  • 6位:脂のニオイ(6.2%)
  • 7位:甘い香り(5.2%)
  • 8位:タンス・押入れのニオイ(1.7%)
  • 9位:線香のニオイ(1.4%)

<40代>

  • 1位:化粧品の香り(35.4%)
  • 2位:エキゾチック系の香り(18.6%)
  • 3位:汗のニオイ(12.8%)
  • 4位:脂のニオイ(12.1%)
  • 5位:ハーブ系の香り(10.4%)
  • 6位:華やかなフローラル系の香り(9.6%)
  • 7位:タンス・押入れのニオイ(6.5%)
  • 8位:線香のニオイ(4.0%)
  • 9位:甘い香り(2.3%)

<50代>

  • 1位:化粧品の香り(28.9%)
  • 2位:タンス・押入れのニオイ(21.8%)
  • 3位:脂のニオイ(14.3%)
  • 4位:線香のニオイ(10.8%)
  • 5位:汗のニオイ(8.9%)
  • 6位:エキゾチック系の香り(7.6%)
  • 7位:ハーブ系の香り(4.5%)
  • 8位:華やかなフローラル系の香り(3.8%)
  • 9位:甘い香り(1.5%)

<60代>

  • 1位:線香のニオイ(35.0%)
  • 2位:タンス・押入れのニオイ(31.6%)
  • 3位:化粧品の香り(17.7%)
  • 4位:脂のニオイ(10.0%)
  • 5位:汗のニオイ(6.4%)
  • 6位:エキゾチック系の香り(3.9%)
  • 7位:華やかなフローラル系の香り(3.1%)
  • 8位:ハーブ系の香り(2.7%)
  • 9位:甘い香り(1.5%)

女性の加齢臭対策

女性の加齢臭にフォーカスしたケア商品をアイテム別(シャンプー / 石鹸 / ボディーソープ / 香水 / デバイス)に紹介。

シャンプー

  • 【商品名】
    コラージュフルフル プレミアムシャンプー(持田ヘルスケア)
  • 【特徴】
    消臭成分と抗菌成分が頭皮のニオイを防ぐ、トリプル処方(ミコナゾール硝酸塩、オクトピロックス、緑茶乾留エキス)の薬用シャンプー。使い始めてすぐに「脂っぽいニオイがなくなった」とのコメント多数。薬の副作用により頭皮の汗がひどくなり、その対策として購入したとの声も

コラージュフルフルプレミアムシャンプー

石鹸

  • 【商品名】
    柿のさち 薬用柿渋石鹸(マックス)
  • 【特徴】
    古来より防菌・防臭に活用されてきた自然素材「柿渋」に着目した石鹸。おとな特有のニオイを防ぐために開発された渋柿エキス配合。同社の消臭試験の結果、消臭率は約97%とのこと。特許を取得した製法により、泡立ちが従来品より大幅にアップ。価格が高くコスパが悪いと感じつつも、効果の高さからリピートしている人の投稿が目立つ

柿のさち 薬用柿渋石鹸

  • 【商品名】
    ホルモフエチケットソープ(ペリカン石鹸)
  • 【特徴】
    アロマ(クラリセージ、ゼラニウム)配合。うるおいを保ちながらニオイの元の汗や余分な皮脂を洗い流す。口コミを観察していると、香りの高さを評価する声が多い

ホルモフエチケットソープ

  • 【商品名】
    薬用すっきりデオドラントソープ(牛乳石鹸共進社)
  • 【特徴】
    薬用デオドラント成分「イソプロピルメチルフェノール」、消臭・抗菌作用があることで知られる「柿渋エキス(カキタンニン)」「茶エキス」配合。さっぱり洗いながら潤いも守る医薬部外品の石鹸。価格の安さを評価する声多数。一方で、一部の女性たちからは「石鹸の香りが強すぎて気持ち悪くなる」との声も

薬用すっきりデオドラントソープ

ボディーソープ(ボディシャンプー)

  • 【商品名】
    からだの汚れ・体臭予防薬用石鹸 女性向け(クロバーコーポレーション)
  • 【特徴】
    高濃度カテキンを含有の茶エキスを臭い対策成分として配合。体の汚れをしっかり落としながら潤いもキープする女性の肌に優しい石鹸。年頃の娘のために購入、という声も

からだの汚れ・体臭予防薬用ボディソープ 女性向け

  • 【商品名】
    デオコ薬用デオドランド ボディクレンズ(ロート製薬)
  • 【特徴】
    ニオイの原因菌を殺菌しつつ、加齢とともに減少する“若い頃の甘い香り”を補ってくれるのが嬉しい。ニオイが特に気になるときは、泡立てずに直接塗り込むようにすると効果的。加齢臭対策の効果よりも、使用感と香りの良さを評価する声が目立つ。散見された口コミは「肌がつるつるになった」

デオコ 薬用デオドラント ボディクレンズ

  • 【商品名】
    クリアネオパール(ソーシャルテック)
  • 【特徴】
    「着色料、鉱物油、石油性界面活性剤、紫外線吸収剤、パラベン、シリコーン」不使用。ニオイ対策の他、黒ずみ対策、保湿ケアも一緒にできる点が「嬉しい」と評価する声多数

香水(フレグランス)

加齢臭対策として香水を使用する女性もいるが、ウーマンズラボ編集部調査では“加齢臭対策専用の香水”を見つけることはできなかった。参考までに、女性が好む香りは「さわやかな香り」「石鹸の香り」「控え目な香り」。他、女性が好きな香水ランキングや、シーン別に好む香りは以下の記事に詳細を掲載(加齢臭対策用の香水をご存知の読者様は編集部までぜひご一報ください!)。

サプリ

  • 【商品名】
    臭活サプリ(イオナス)
  • 【特徴】
    150倍濃縮シャンピニオンエキス配合で内側からニオイにアプローチ。シャンピニオンは1袋に3000mg配合。他、緑茶成分、生コーヒー粉末、バラの花びらエキスも配合。口コミには、口臭、脇汗、足のニオイ、便、オナラ、汗そのもののニオイなどに効果を発揮したとの高評価の投稿が目立つ。

臭活サプリ

  • 【商品名】
    香るブルガリアンローズカプセル(DHC)
  • 【特徴】
    バラの中でも最高級品である天然ダマスクローズを100%使用。香り対策を天然成分で行いたい人におすすめ。同社によると「天然ローズのアロマが全身からふんわりと漂います」とのこと。「加齢臭・体臭対策に効果を発揮しているかはいまいち分からないが、飲んですぐにゲップをしたときや、飲みこむ瞬間にバラの香りがする」との声多数。

香るブルガリアンローズカプセル

デバイス

  • 【商品名】
    Kunkun body(コニカミノルタ)
  • 【特徴】
    アプリを立ち上げてかざすだけで、加齢臭やミドル脂臭、口臭など体のニオイを見える化してチェックできる。アプリ画面には出た結果に応じてニオイの知識や対策法が表示される

ニオイ見える化チェッカー Kunkun body

  • 【商品名】
    においチェッカー(タニタ)
  • 【特徴】
    ポケットに入るコンパクトサイズのニオイチェッカー。体臭や加齢臭など気になる部位に当てて約10秒でニオイ度を測定できる。臭いレベルは0から10までの11段階でレベル5を超えたらデオドラントサイン。

タニタ においチェッカー

働く女性の増加が、加齢臭対策ニーズを押し上げる

働く女性の増加が、加齢臭対策ニーズを押し上げている。「仕事をバリバリしていると、女子力がどんどん落ちて“オッサン化”する!加齢臭がしていないか怖い!」と不安になる女性は多い。ネット上にはある女性がこのような投稿をしていた。「(女の)後輩から加齢臭対策用の石鹸をプレゼントされた。私、加齢臭がするってことなの(笑)?」。

働きにでている女性は、さまざまな年齢の人と接する機会が多いため必然的に自分自身の加齢臭やニオイにも敏感になる。加齢臭を根本から消すことはできなくても、上記で紹介したような多用な市販商品を組み合わせて使用することで十分な加齢臭対策・ニオイ対策は可能だ。”女性の加齢臭” の認知が広がっていることも手伝い、女性の加齢臭対策ニーズは働く女性の間で強まっていきそうだ。

 

 

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