若者の恋愛離れは二極化?データと時代背景から読み解く恋愛価値観 (3/3)

恋愛離れの二極化を、女性マーケティングに反映

恋愛離れを牽引する20代後半以降と、恋愛離れが回復しつつあるアラウンド20。二極化した恋愛離れは、それぞれの消費動向が異なるため、ニーズに合わせた女性マーケティングを実施したい。

恋愛離れを牽引する20代後半以降の今後の恋愛動向とマーケティング施策

晩婚化・晩産化が一般的になりつつある昨今、結婚や出産の“年齢のリミット”は以前よりも上昇している。恋愛意識(あるいは“焦り”)はさらに薄まり、「良い人に巡り合えたら、いつかは」といった受け身の女性は今後さらに増えていくだろう。結果、「おひとりさま」需要と「晩婚化・晩産化」需要が拡大すると考えられる。例えば、晩婚化・晩産化により需要が拡大するのは高齢出産男女向けの妊活市場や、エイジングケア市場、高齢パパ・ママ向け育児市場などだ。

アラウンド20の今後の恋愛動向とマーケティング施策

恋愛離れが二極化する境目となるアラウンド20は、アプローチをしたことも受けたことも少なく「交際したいと思える人に出会えていない」と答えた割合が高い。理想はあるが自信がなく、相手がいても「このままの関係を壊したくない」ために行動に移せないタイプが多いようだ。しかしSNSやマッチングアプリなどでの出会いには肯定的で、メリットがありコスパの良い出会いには積極的。例えば、結婚相談所ノッツェは、遺伝子検査で効率よく相手探しができるよう「DNAマッチングコース」を提供している。遺伝子検査から理想の恋愛・結婚相手を見つける、究極のコスパ恋愛戦略だ。また、バーチャルではなくリアルなコト体験に価値を置く世代でもあるので、体験を共有するアクティビティ型のイベント需要も見込まれるだろう。

女性がより自由に生きていける時代へ変化

「自分らしく生きたい」傾向の強い若者にとって、不安要素も多い恋愛は、プライベートの充実において不要なものにも成りえる。つまりこれは返して見れば自分らしく自由に生きられるようになった結果ともいえるかもしれない。恋愛離れをただ悲観するのではなく、女性が自由に恋愛や結婚を選択し、どの道を選んでも納得のいく人生を歩むことができるようになった時代の到来ともいえる。

 

 

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