プラザの人気コスメから、今の美容商品トレンドを理解しよう
【公開2016年8月 最終更新2017年6月】
用がなくても何となく「かわいい雰囲気がある」から立ち寄ってしまった結果、何かしら購入してしまった…という仕掛けづくりが上手なPLAZAは年代関係なく女性に人気のショップだ。
PLAZAには他店にはないPLAZAらしい商品や、女性が好むパッケージ、つい部屋に置きたくなる商品が揃っている。この度PLAZAが公開した販売個数実績から、2016~2017年以降の女性の好む美容商品トレンドについて考えてみよう。
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フェイスマスク部門
- LuLuLun フェイスマスクシリーズ(累計218,797個)
- QUALITY FIRST オールインワンシートマスクシリーズ(累計76,187個)
- Saborino 目ざまシート(44,048個)
- LuLuLun フェイスマスクプレシャスシリーズ(41,028個)
- Malon by TBC エステティックマスク(20,353個)
大容量でプチプライスなのに、機能性も評価されている「ルルルン」人気は根強い。化粧品市場の約半分を占めるスキンケア市場をけん引するのが1,000円前後で30~50枚入っている大容量フェイスパック。ルルルンはフェイスマスク部門で他商品と大きく差をつけて第1位にランクインした。
44,048個の販売実績で3位にランクインした「サボリーノ」は「時短」をコンセプトにしたブランドで、忙しい女性・ケアを楽に済ませたい女性に人気だ。同ブランドの商品は一律「時短」をテーマにしており、他社ブランドにはない新しさで差別化が明確な商品だ。
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ヘアケア部門
- monchareautモンシャルーテシリーズ(累計46,968本)
- BOTANISTボタニストシリーズ(累計42,728本)
- Le Granature ルグラナチュレシリーズ(累計40,465本)
- MISS JOANGE ジョアンジュシリーズ(累計31,522本)
- L’OREAL PARISエルセーヴ エクストラ オーディナリー オイルシリーズ(累計30,044本)
「頭皮ケア」「ヘアケア」「育毛」。高齢化や、ストレスにより薄毛に悩む女性が増えたことなどから、ヘアケアに対する女性のニーズは高まっており、ヘアケア市場は好調だ。ヘアケア市場規模は前年度比101.7%の4,324億円(2016年矢野経済研究所調べ)。特にオーガニックやオイルが人気。
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リップケア部門
リップケアで根強い人気を誇るのはヴァセリンとサベックスの2強。特にヴァセリンは他リップケア商品の販売個数と圧倒的な差をつけて1位に。リップ関連商品は個性ある商品が人気になりやすい。人気の商品一例はこちら。
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アイケア部門
まつ毛のヘアサイクルに着目したまつ毛美容液や二重テープなどが上位に。アイケアの次に注目されているのが眉毛ケアの「眉育」。「顔の印象を8割決めるのが眉毛」とも言われており、今後眉毛ケア市場は男性含め拡大が期待されている。
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ネイルケア部門
サロンに通うよりも、自分でケアやデザインをする「セルフネイル派」女子が増えている。セルフネイルの方が断然安いこと、サロンに定期的に通ったり予約する面倒を省けることなどが人気の理由だ。プラザでもネイルケア商品の売れ行きは好調だ。
100円ショップで様々なネイルグッズを揃えることができることから「100均ネイル」という言葉が定着しているほど。個人ブロガー「しずくオフィシャルブログ ほぼ100均ネイルブログ」は「100均だけで本格的でかわいいデザインができちゃうなんてすごい!」と女性に人気だ。しずくさんがプロデュースした商品は100円ショップのキャンドゥ―で販売されている。
セルフネイルグッズ関連の商品は今後も需要は伸びると予測される。ただしプチプラであることが大前提だ。
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スリミング部門
マッサージジェルやローラーなど、自宅でスリミングできるアイテムが続々登場。ガリガリに痩せたい、とにかく体重を短期間に落としたい!と切望する女性は以前よりも減少傾向に。昨今は「ヘルシー感」ある女性を目指す女性が増えており、不健康なダイエットをイメージさせる訴求や短期決戦型は響きづらい傾向にある。特に健康を気遣うようになる30代以上女性を対象にしている場合は必須だ。
2017年の夏のダイエットマーケティングに向けて、以下の記事をぜひ参考にして頂きたい。
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ボディパーツケア部門
脇の黒ずみケア、フェミニンゾーンのお手入れアイテム、背中のニキビ予防などパーツケアの需要が伸び、様々な商品が人気アイテムに昇格。
50代以降では、「どこか一点をキレイにする」ことよりも「全体的なキレイ」を求めるようになることを理解したい。「どこか一点をキレイに」というのは例えば「まつ毛カール」「シミを1つ消す」「太もも周りを細くしたい」「歯を白くしたい」などが該当するが、50代以降の女性は「パーツ」より「全体」を重視する。以下の記事に詳細を解説している。
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クレンジング・洗顔部門
1つの商品で、様々な付加価値を訴求したオールインワン商品は引き続き高い人気を誇っている。1,960本販売したホットジェルクレンジングは記載にある通り、1つで5つの機能を備えている。あわせて以下記事もチェック。
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